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2016年05月11日16:45

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超エキサイティング!

 火曜日はバイト明けがてらに、徹夜のテンションのままフラフラと外出するのが日課なのだが、秋葉原で散財するような余裕も資金もなかったので久々に南船橋へ。

 世間一般では競馬場で知られる場所だが、レトロゲーマーにとってはやたらでかいハードオフのあるららぽーとと、これまたでかい鑑定団がある場所でも知られる良い場所だ。もっとも、どちらも正反対の方向にあるうえ、徒歩で10分以上はかかるしんどい地理ではある。

 んで、ハードオフと鑑定団という地獄の往復ジョギングをすませたのち、鑑定団付近のホームセンターを通ったところ、数年前には見覚えのなかった「ゲームコーナー」の看板が。田舎のゲームコーナーときたらナンバリングの古い太鼓の達人か、どこにでもとりあえずは置いてあるメタルスラッグか、大して期待せずに入った自分の目に飛び込んできたのは予想外の光景だった。

「ファイナルファイト」
「パワードギア」
「グラディウスIV」
「エスプガルーダII」
「ドラゴンブレイズ」
「鋳薔薇(無印)」
「むちむちぽーく」
「セガテトリス」
「ぷよぷよSUN」
「ロボコップ」
「プライマルレイジ」
(以上、一部抜粋)

 秋葉原のゲーセンならいざ知らず、千葉の片田舎のゲーセンでは拝めそうにもない濃いメンツ。これらがマキブやら鉄拳やらディズニーツムツムやら今をときめく最新ゲームと肩を並べて現役稼働中。よくこういうゲームコーナーにあるのが「面積はあるからとりあえず新旧問わずゲームをかきあつめる」という発想だと思うが、それにしてもカオスな顔ぶれである。はたしてホームセンターに来た家族が、「プライマルレイジ」(アタリの恐竜格闘ゲーム、倒した恐竜むっしゃむしゃ)に100円を突っ込むのだろうか?

 などと興奮冷めやまぬうちに視界に入ってきたのが3台のピンボールである。こっちはこっちですごいぞ! 貴重は貴重だがプレイヤー人口がコアなため、また場所も取るので狭い店舗にはおけず、そもそもゲーセンではお目にかかれないブツである。

 とりあえず映画に合わせて作られた「ロード・オブ・ザ・リング」を数回プレイ。指輪を集めてエクストラボール! 電光ディスプレイに次々表示されるキャラたち、そしてデジタル音声で鳴り響く「ミスター・フロド」(サムの声)、バルログにボールを当ててボーナス! これぞ忙しい人のための指輪物語!

 最近はすっかり不況でゲーセンが次々に潰れ、気付いたらメダルゲームとクレーンばっかでレバー&ボタンゲーすら格ゲーをのぞいて絶滅危惧種とされている今日この頃。単に「レアゲーがいっぱいあったゲーセン」というだけでなく、まんべんなくいろんなゲームが置いてあって(大型筐体ももちろんあった。HOD4とかダラバーEXとか)、何かしら興味を持ったゲームがひとつは見つかる、都心の間違い探しみたいなゲーセンに疲れたという方は、ぜひ一度足を踏み入れてはいかがでしょうか。

・スーパービバホーム新習志野店
http://www.vivahome.co.jp/shinnarashino_svh/


−−−−−−−−キリトレマセン−−−−−−−−


●アメリカンバトルドーム 540円

 ピンボールつながりで購入。箱がでかい上に風が強くてスクーターの運転がしんどかったとか、組み立ててたら帰ってきたオヤジに白い目で見られたとか、色々心が折れそうになった一品。

 見た目の通り箱はボロボロ、欠品(ボール数十個)もあるが、写真のとおり基本的なパーツは全て揃っているどころか、説明書まで残っている。これで台座とかセッティングパーツ破損とかなら詰んでいたが、まだ代用が効きそうなボールなのが本当に幸運だった(ミッキーのケースは前の持ち主と思しき人がボール入れに使っていた模様。なら玉なくすなよ!)。というか条件が比較的良いようにも思えるので、ぶっちゃけ3000円ぐらいふっかけられてもおかしくなかったと思う。

 というのも、ニコニコ動画の影響か、はてまた生産終了した名機の宿命か、ネットでえらくプレミアついててビックリしたもんだよ(2016年5月現在、アマゾン中古16000円スタート)。2010年になって一回復刻されたみたいだけど、それも品切れになってたしなあ。ドラえもんのバトルドームなんていくらする事やら……。

 遊ぶ相手もいないのに黙々と組み立てること数分、できあがってまず思ったのが「想像以上にでかい」。CMではちっちゃい子どもが遊んでたし、パッケージも海外ノリ特有の「無駄にデカさでアピール」かと思っていたが、横幅にして麻雀マットぐらいはあるうえ、ドームの名にふさわしいY軸の立体感。まさにバトルドーム! ちなみに組み立て難易度は意外に高く、特にネット(一か所だけゴムちぎれてた)の張り方とセンタードーム(中央の勃起物)の設置は最初ようわからんかった。当時の親御さんは多分ぶつくさ言いながら組み立てと解体をしてたに違いない。

 次に意外だったのが、電池をまったく使わないこと。フィールドギミックの反射板やベルは本当に置くだけで、ボールぶちまけはどうするかというと、「ぜんまい式のセンタードームがくるくる回り、穴から次々とボールを落とす」というシンプル極りない仕組み。無駄にびかびか光るライトやから騒ぎするBGMなんて軟派な仕様はない、TVCMで叫んでいた「超エキサイティング」とは、プレイヤーの内に宿る魂の叫びなのだ。このアナログかつストイックな仕様が商品寿命を高め、発売から20年以上過ぎた今も現役で遊べる秘訣という事なのだろう!

 思い返せば90年代、ハイテンションなTVCMでお茶の間の小学生を釘づけにしたバトルドーム。「対戦型ピンボール」というシンプルかつ斬新なアイデアに、最大4人対戦というダイナミックなゲームルール。誰もが「一度はやってみたいが買うのはちょっと……」としり込みしていた幻の名作、その神秘のベールに今手をかける時が来たのだ!

 セッティング完了! センタードームを「ON」のスイッチに入れ、いざフリッパーを握る!

「ゴールを守れ! フリッパーで打て! めざせバトルドームチャンピオン!」(パッケージのアオリより)



「ジジジジジ……」(センタードームが旋回する駆動音)

 ポロポロとこぼれ落ちてくるボール。

「カッ」(フリッパーの音)

「チン」(ベルにボールが当たった音)

「カッカッ」(フリッパーの音)

「ジジジジジ……」(センタードームが旋回する駆動音)



 ……あ、そういえば欠品しているボールですが、多分ビー玉だと質量が強すぎてジョジョ7部みたいになりかねないので、パッと見の形や重さ的にゲーセンとかで見る10円ガムが多分ピッタリだと思いましたが、さすがに食品はNGなので良い知恵あったらお貸しください。
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