5月30日
本来の目的
AAがその第一の目的だけを固守すればそれだけ、どの分野にも与える影響力が大きくなる。
AA成年に達する 167-168ページ
AAの草創期の頃のことや、愛すべき賢明な「先人たち」に思いを寄せるとき、感謝の気持ちで一杯になる。彼らは、まだ苦しんでいるアルコホーリクにメッセージを運ぶという、AAの第一の目的から、私たちが決して外れるべきではないことをはっきりと宣言した。
私はアルコホリズムの分野で仕事をしている人たちに対して尊敬の念を伝えたい。彼らは、AAはAAのことだけをやっていくもので、他の運動を支持することはないことを、常に認識してくれている。AAは奇跡を起こすことについて専売特許があるわけではないことを忘れてはならず、AAにその可能性を与えてくださった愛ある神に謙虚に感謝している。
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「今日を新たに」 2004年5月31日 翻訳改訂版発行
AA日本ゼネラルサービスオフィス(JSO)発行
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5月30日
私は多くの人の集いであるAAの一部であり、そしてユニークな一人である。私の中に深く埋もれてしまったものを育て上げるために、AAの原理が必要である。AAはその共同体において人の集まりであるが、その原理の目的は神を中心とする神聖なものである。私の目を神に向け、より良い生き方に生きることがその目的と言える。この共同体に参加する権利を与えられている私は、私に与えられた役割を嫌々ながらではなく、喜びをもって担っていきたい。これは責任の分かち合いであろう。私が無責任であれば、AAの活力は弱まる。私の感謝と喜びがAAの力となる。
私は自分の責任を果たしているか?
黙想
「神に賛美」神を賛美することは、どのような意味があるのだろうか? それは、この宇宙のあらゆる素晴らしい恵みと、今日一日私に与えられた恵みのすべてに感謝することを意味する。感謝と神への敬いをもって賛美しよう。賛美はいかなるものよりも悪を追い払う力を持つ。心から感謝を持ち、謙虚に生きる人は賛美を忘れず、また誘惑に陥ることもない。基本的に「すべて良し」という賢さを知っているので平安である。神に目を向け賛美しよう。
祈り
私に下さる恵みのすべてを感謝します。私がその恵みに値するからではなく、あなたの愛によるものですから、謙虚な心を与えて下さい。
ホームカミング社 「一日二十四時間」より
※私の独り言※ 「私はアルコホリズムの分野で仕事をしている人たちに対して尊敬の念を伝えたい」という言葉には、まったく同感です。私たちAAメンバー以上にAAを大事に考えてくれているAAの友人たちがいます。私たち以上に、AAがAAたらしめているものを失わないでもらいたい、と望んでいる人たちが何人もいます。そのことに、私たちは単に部外者扱いをせずに、そのような彼らの思いを大事にしたいと思っています。
「AAは知られていない」ことを残念に思うことはしばしばあります。ただ、知ってくれていて、AAが本来の姿でいることを大事に考えている人たちもいるのです。AAは私たちだけのものではない、とそうした人たちと接するたびに感じます。AAに対する愛情はその人たちの方がより大きいのかもしれないのです。
AAの本来の目的、第一にすべきものは伝統5に書かれていますが、私たちにそのことに専念して欲しいと望む人の存在を忘れないようにしたいものです。何ものにも従属しないように望む人たちが多いことを忘れないようにしたいものです。その人たちの懸念を招かないようにAAはその本来の姿から飛び出さないよう注意していきたいと、私も感じています。
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山口、AA宇部グループ Mike(マイク)
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