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2016年05月24日22:24

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シラスが秘訣だったのか?

鹿児島市電についてガジェット通信のソースでもう一丁記事がありました。こちらは市電全体のガイドの趣です。

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【鹿児島市電】みどりのレールを走るチンチン電車
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=85&from=diary&id=4004851

(以下引用)

力強い噴煙を上げる雄大な桜島と、ブルーに輝く錦江湾。

数々の偉人を生みだした、県最大の都市、鹿児島市。

その鹿児島市中心部を走る小さな電車に注目してみましょう。

日本最南端の路面電車、鹿児島市交通局の路面電車(鹿児島市電)をご紹介します。


●路線は2系統!! 天文館、中央駅、そして窓からは桜島

鹿児島市電の歴史は大正元年(1912年)12月から始まります。

当時は民営の鹿児島電気軌道として開業し、昭和3年(1928年)7月に鹿児島市に買収されて『鹿児島市電』となりました。

以後、地元の人からは『市電』あるいは『電車』(ご年配の方を中心にJRを汽車、市電を電車と呼ぶ傾向が残っています)と呼ばれて市民の足として親しまれてきました。

現在は2つの系統が運行されています。

まずはJR鹿児島駅の目の前に位置する鹿児島駅前電停から鹿児島大学のキャンパス街、騎射場を経由して谷山電停に至る1系統。

もうひとつは1系統と同じく鹿児島駅前電停から鹿児島中央駅を経由して郡元電停に至る2系統です。

南九州最大の繁華街、天文館をどちらも経由し、窓からは建物の隙間を縫うように雄大な桜島の姿を眺めることができます。

運賃は全線均一で170円。(小児運賃は80円)。日中は1系統、2系統ともに約6分間隔で運転(実際の交通事情により異なる場合もあります)




●『多種多彩な57両!!営業車最高齢は今年61歳。バリアフリーにも対応』

鹿児島市電で活躍する車両は57両。このうち、一般営業で通常使用されるのは54両です。

一般車54両のうち、13両は電停と車両との段差をなくし、車椅子の方も不自由なく乗車できる『超低床電車』となっています。

この超低床電車は『ユートラム』の愛称が付けられています。「遊」「優」「悠」「YOU」と路面電車をあらわす「トラム」を組み合わせたものです。

現在、2種類の『ユートラム』が運転され、鹿児島市電の顔として活躍しています。





いっぽう、どこか懐かしいレトロな雰囲気を漂わせる旧型電車もまだまだ現役。

このうち、500形501号は昭和30年(1955年)から運転されており、2016年5月現在で61歳。

高度経済成長、バブル時代など鹿児島の街のうつりかわりを眺めてきた市電の生き証人です。

古い車両もこのように大切に使っている鹿児島市電。

近代化された車両や周辺の建物と一見、ミスマッチにも思えながらも一瞬で溶け込んでしまう魅力がある車両です。






●みどりのじゅうたん?世界初の芝刈り電車!!

鹿児島市電は約7割近くが一般道路とレールを供用している道路供用区間となっています。

近年話題となっている地球温暖化をはじめとする環境問題。

それらの問題解決に向けて、ヨーロッパで先進的に取り入れられていた軌道を緑化する『芝生軌道』が平成16年(2004年)から平成24年(2012年)にかけて整備されました。

軌道を緑化することにより、まず地面の照り返しを抑えることに成功しました。目に優しいグリーンが運転士や乗客からも見ていて気持ちがよいと非常に評判の良いものになります。

さらに地表温度の低下により、ヒートアイランド現象を抑えることにも成功したほか、騒音低下など整備によりさまざまな効果を発揮しました。

さてこの芝生軌道に使用している芝生にも注目してみましょう。

これは鹿児島特有のシラス台地のシラスをコンクリートブロックした『シラス緑化基盤』に天然の阻芝を植え付けたものです。

こうした見えないところにも地元のものを使う、地産地消を思わぬところで発見できますね。

美しい芝生軌道を維持するために、世界初の芝刈り・散水電車が導入され注目を集めています。






●花電車、観光電車、イベント電車…ユニークな電車が勢ぞろい
営業車以外にもさまざまなユニークな車両が走っています。

毎年、11月に行われる『おはら祭』をはじめ、イベントを盛り上げる色鮮やかな『花電車』。

約1700個の電球と8600個の造花でまとった姿は夜に眺めるとまたちがった美しさを演出してくれます。

市電100周年を記念して2012年から走り始めた観光電車『かごでん』も観光ガイド付きで観光客に人気を集めています。

ダブルルーフのレトロなデザインは昔走っていた車両をイメージしたもの。

『かごでん』からまた市内の街並みを眺めてみるのも良いでしょう。

飲み会、パーティ、歓送迎会などさまざまな用途で利用できる電車です。仲間との思い出作りにも良いですね。








●日本で数少ない"健全経営の路面電車"

全国的にマイカーが普及し、路面電車は交通渋滞の原因と邪魔者扱いされる傾向がありました。

鹿児島市電も昭和60年(1985年)には2つの路線を廃止にするなど経営に苦しい時期がありました。

しかし、低床電車の導入によるバリアフリー化やセンターポール事業、先述の軌道緑化など都市景観向上のさまざまな取り組みが評価され、現在はのべ1千万人が利用する健全経営に成長しました。

九州新幹線の終点、鹿児島中央駅から駅前広場から市電のりばまで直結。

市電に乗ってガタゴトと揺られて美しい市内観光に出かけてみるのもちがった発見ができて楽しいですよ。

(以上引用終わり)

という訳で、ガイドの記事です。鉄道が専門外のメディアとしては平易に纏められており、読みやすい内容だと思います。
LRV導入後の鹿児島市電の経緯を追うにつけどうしても思い起こされるのは熊本の市電で、LRV導入では熊本が全国で最も早かったのですが、熊本がADトランツ&新潟鐵工所からボンバルディア&新潟トランシスに至るまで愚直にドイツ生まれのGT型を購入しているのに対し、鹿児島は当初から純国産のリトルダンサーを導入し、三車体から後に五車体へと仕様も変えています。
全体に熊本は鹿児島より先取の気風があるもブラッシュアップは苦手。これに対し鹿児島は新し物好きではないものの導入後に洗練させていく作業は熊本より上手という印象があり、二都市の距離が近いだけにキャラクターが好対照なのは興味深い点です。

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それにしても軌道緑化にシラスの土壌が一役買っていたとは知りませんでした。都電の軌道緑化が一度失敗したとされるのもあるいは土のせいだったのでしょうか?鹿児島の青々とした軌道敷は実際綺麗なので、荒川線の併用軌道もいつかあんな感じに仕上がれば理想的ですね。
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