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2016年05月21日12:31

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以前は、寛容な社会だったのか? という素朴な疑問

 記者の根拠とぼしきアジテーションに乗せられ、脊髄反射的反応が多いのが嘆かわしい。
 しかも、その話題のソースが、バラエティ番組だから笑える。内容を検証もせず、他人の
 ふんどしの使いまわしだ。

 記事のタイトルの前提は、昔は大らかで「心ない非難」などなかった、でも、この頃は「心ない非難」が増え、良いことすら非難の対象になる「萎縮社会」に向かいつつある ということだ。

 少し考え、調べてみればすぐに分かること。そんな前提が、まるで無根拠ということだ。

1)マタニティマーク問題
  マタニティマークが何故生まれたか?
  妊婦への配慮が足りていない、これは問題である というので作られたのがこのマーク。
  以前でも、いまでも、明らかに妊婦とわかるひとをみれば、席を譲るなどの配慮は、
  自然に行われている。
  で、そのような配慮をしない人は、昔も今もいるし、どんな啓蒙を しようと、無くならない。
  これは人間性の問題。
  外見からは、妊婦とわかりづらい人にも、妊婦への配慮を「させよう」と作られたのが、
  マタニティマーク。
  このマーク、統一規格はない。代表的なのは写真左だが、、形やデザインは様々である。
  まずはこれが有効性を妨げている。 写真右は、可愛いいので人気があるようだが、
  マタニティマークとして認識させるには難がある。
  認知させるためには、デザインを統一して、意味を周知させなければならない(笑。
  PR不足であるのが否めない。
  母子手帳と一緒に配布するところや、しないところ、自治体レベルでもバラバラだ。
  あと、つけている場所が人によって違うのが、これまた問題。
  バッグにつけているのは、目につきにくい。胸につけていても、シンプルな服装でなけ
  ればわかりづらい。

  妊婦は、マークを付ければそれなりの配慮をしてもらえるとの期待があるはずだ。
  でも、それに気づいて貰わねば、何のリアクションもないという現実。
  乗客は、付近の人の様子をジロジロと観察することは無い。このマークを探す人は
  まずいなし、なかなか目にとまることもない。で、目に止まっても、大抵の場合、
  何もしてあげることはない。
    →満員電車の場合、そもそも視界が限られるから、目につくわけがない。
  ようは、机上の空論的マークであり、そもそも実効性が乏しいものなのだ。
  「萎縮社会」というお題目とは、まるで関係のない話なのである。

2)募金活動
  ・募金活動は、称賛すべき行動なのか?
    悪いものではないといえる。が、称賛すべきと言いがたい。
    得てして、善意の押し売りになりかねないことも考える必要がある。
    やっている本人の、自己満足要素が強いことも考えなければならない。
       →交通妨害など、他人に迷惑のかかる状況での活動も少なくない。
         これは避難されても仕方がない。
       →「良いこと」は、決して、「何をしてもよい」という免罪符にはならない。
    効率の問題もある。
      「街頭募金の労力でバイト、働いて、募金をしよう」という方法論もあるはず。
      こちらのほうが話題になって、賛同者も現れそうだ。
    *発想の転換を図る必要もある。
    
    *あとあきらかに、無駄すぎる募金活動があるのも忘れてはいけない。
       →ボトルキャップや、プルトップリングの回収など。
      この愚行のせいで、募金活動そのものにも、疑問が投げかけられる
      ようになったのも多い。


  ・詐欺的募金活動が横行している。
    基本的に、街頭募金は応じ無いのが吉。
    組織的な募金詐欺が行われ、刑事摘発も行われている。
       →ボトルキャップ慈善も組織的詐欺であった。

 *募金行為は、あくまでも個人的な志であるのを忘れてはならない。
 
 *募金活動は、「千羽鶴を折って送る」ような迷惑行動に比べれば、遥かにましであるが、
   しょせん、浅知恵の自己満足的行動であるのも間違いない。
   批判を恐れるのも、自己満足行動であるのに気づいているからであろう。


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 元となったバラエティ番組は、 「萎縮社会」という仮定命題をつくり、それに合わせて番組作りをしている。極めて。そこの浅い、社会問題提起ものと言って良い。




■「マタニティマーク問題」に「不謹慎狩り」 心ない非難に怯える「萎縮社会」で誰が幸せになるのか
(キャリコネ - 05月21日 03:30)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=210&from=diary&id=4003025

周囲とうまく同調して生活するためには、迷惑をかけないようにすることは大切だが、それも行き過ぎると息苦しくなってくる。

5月19日、情報番組「とくダネ!」(フジテレビ)では、周りからの非難に対して過剰反応する「萎縮社会」という特集が放送された。

募金活動を批判され「このまま続けていいか…」と悩む学生

番組では、熊本地震の義援金の募金活動を行う学生たちを紹介。新宿駅前で「誠に勝手なお願いではありますが」「ご迷惑をおかけしていることを重々承知しています」とかなり遠慮がちなと呼びかけている。

その理由は、周囲からの非難への恐れだ。熊本地震後には「不謹慎狩り」が話題となった。義援金の寄付を行った芸能人に対して偽善者、売名行為だという書き込みが見られたニュースは記憶に新しい。

募金活動を行う学生メンバーの一人は帰宅後、「新宿 募金」といったワードでツイッターの反応をチェック。「自分でバイトして募金すればいいのに」というコメントが寄せられていた。面と向かって批判されたこともあると言い、そのときの気持ちを「頭では気にしない気にしないと分かっていても、正直傷つきます」とコメントした。

非難の対象は妊婦にまで及ぶ。厚生労働省は、「妊産婦が交通機関等を利用する際に身につけ、周囲が妊産婦への配慮を示しやすくするもの」として、マタニティマークの着用を勧めているが、とある調査によれば、妊娠中にマタニティマークを着用しなかったり、途中で外したという女性は約4割に上る。

着用しない理由について番組の取材に応じた妊婦は、自身は嫌な思いをした経験はないものも、「マタニティマークをつけていたら、同性の方にぶつけられたという(ネットの)書き込みを見て怖いなと思った。妊婦だから優先席に座って当たり前みたいな顔しているって思われるのが、ちょっと怖い」と話す。

スタジオの梅津弥英子アナも、電車の中で「妊婦はそんなに偉いのか」と言われて困惑したと自身の体験を語っていた。

「萎縮社会」とネタにすることで余計萎縮が進む?

萎縮社会は、子どもたちの遊び場まで奪っている。近隣住民からの苦情に配慮して、ボール遊びができる日時を制限している公園も。子どもたちは「迷惑がかかるから」と、思うように遊べず元気がない。

この特集についてについてネットでは、

「マタニティマークをつけることを萎縮させる社会って、猿以下の社会ですね」
「日本は絶対いつか滅びると思ってるけど、予想以上に早く滅びそう。少子高齢化社会がすすんで私なんか年金もらえないだろうし」
など、怒りの声が多く書き込まれていた。

一方で番組では、産婦人科医の宋美玄さんがこうした「萎縮」ネタを紹介すること自体を疑問視。「マタニティマークをつけると妊婦が嫌な目にあう」と話題にすることで「さらにみんながつけなくなるという悪循環を生み出している」と指摘し、

「ノイジーマイノリティはどこにでもいるけど、人口比でいうとほんのちょっと。それを炎上した、とネタにすると余計萎縮社会が進むので、あまり話題にもしない方がいいのではないか」
とも語っていた。
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