mixiユーザー(id:6952174)

2016年04月01日12:57

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好きな色

向かいの彼女が言いました
私はピンクが好き
隣の彼女が言いました
私は黄色が好き
その隣の彼女が言いました
私は水色が好き
好きな色は皆違いました

好きな理由なんて話しませんが
皆それぞれ何かあるのでしょう

ピンクが好きな彼女は
ピンクのチークをつけるし
黄色が好きな彼女は
黄色のバッグを持ち歩いているし
水色が好きな彼女は
水色のワンピースが似合う

彼女達は好きな色を身に付け
良い気分になれる
それぞれ違った理由で好きになった色を
好きな色というカテゴリに当て嵌め
それを手にして自己満足に浸る

人はその時
皆が皆意識することはない
色というものはあってないようなものだと
いざ暗闇に覆われ時に彼女は
ピンクを黄色を水色を
認識することはできない
物の本質はそんなところにない

光の反射によってできるアイデンティティー
光がなければ何を見るのか
ピンクでなければ
黄色でなければ
水色でなければ
何を手にしたらいいのか
瞳孔が閉じた彼女達にはわからない



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