BS
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ワールドウェーブをタイトルに引かれてみて観た。
ヨーロッパで渦巻くシリア難民排斥の波が、世界一裕福といわれるデンマークで
異常な光景を生んでいる現実をレポートするドキュメンタリーだ。
レポートに寄れば、今までデンマークは民族の多様性を認め、難民に寛容な国だったが、
政権が代わり、難民受け入れを制限する政策に転換したのだそうだ。
更に政権党についで選挙で躍進のデンマーク国民党が提唱の豚肉条例が
イスラム難民を困惑させている。デンマークは人口の2倍の豚を生産、豚肉は国民食だから
保育園の給食は豚肉を使用するよう義務つけるものだ。
イスラム教の教えでは豚肉を食べる事は禁止されている事を逆手に取った
姑息とも思えるイスラム排斥条例を、イスラム難民の多い地区のデンマーク国民党員が
危機感を抱きながら必死に制定しようと動き回る姿が映される。
「我々が何十年も払い貰える年金が、イスラム難民に横取りされなくてはならないのか。
かつてイスラム教の進出を食い止めようとキリスト教国が十字軍を送ったように、
今新たな戦いを始めなくてはならない」と。
それに対して難民支援の団体、国連、独、米政府などから人権無視の無知、無謀な
振る舞いと非難も激しい。
番組では又、シリアのアレッポから内戦を逃れて家族4人が決死の覚悟で地中海を
渡りイタリア経由でデンマークにたどり着き、妻子供と引き離され一人
暮らす男性がる語る。「一番ヨーロッパで受け入れに寛容な国と信じて来たのに、
家族に対して入国審査で拒否され、辛い生活を余儀なくされている。一日も早く家族と
う
一緒に暮らせる日を神様に祈る毎日だ」
受け入れ制限意外に、今まで18万円の難民への補助金支給額も10万に減額され、
生活も苦しくなり働く場所を探すのだが、イスラム人という理由が職探しも
ままならない。
アメリカのトランプの排他的言動は、アメリカの不公平社会に反発を感じている
低所得層の支持を得ているようだが、わずか2万人のイスラム難民が住んでいる
豊かな国デンマークでも民族の対立を激化させ、新たなISテロを生み出しかねない
現実は、とてもきがかりだ。
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