1年半ぶりに歯科医

土曜午後休診の午前受付終了間際に駆け込んでみる。

幼稚園の頃からの地元歯科。
80歳前後なんだろうな……この人。

予約制でなく診察券を持って行けば順番に診てもらえる。
おそらく他の歯医者なら何度も通院するところを1〜2回で終了させてくれる。
ここで4〜5回通うようだと、他では数ヶ月かかるのじゃないかと思う。
良心的料金だから、そんなに金の余った感じな待合室でも最新の器具でもないのだろう。

後を継いだ二代目長男は予約制で、年々院長先生の患者の比率は減っている。
極力、歯は抜かない。残す……というポリシーなんだろうけど、インプラント等が流行りな今時としては時代遅れなのかしれない。
無愛想というわけではなく、むしろ愛想はいい方なのだろうけれど、やや荒っぽい感じでもある。

右下一番奥のクラウンが外れたのはまだ清原が現役の頃だったか。
剥がれたの持参すると、そのまま着けてくれた。
「次は駄目だからね」
と言われた通り、再び外れたのを持って行くとそれは使わずに表面を処置。
すると歯の残された部分の外側の先端が尖った感じで頻繁に頬の肉を切る。
1年ほど仕方ないとあきらめた後、こんな感じなので少し削ってください……と頼むと、その尖りはなくなった。
なくなりはしたが、その根元はえらく凹んだ感じがする。

でもって、2年近くを経て、左上の奥から2番目の一端がなくなってるのを塞いでもらうついでとして、「以前やった、右下の奥も状態を見てもらえますか」と頼んでみる。

左上の方も溝の部分でえぐれてるので結構やりにくいものだったらしいが、続いて右下に着手。
「今日はタイミングよかった。午後がないから、一気にやっちまおう」
うぃぃぃぃぃぃ〜〜〜〜〜ん！
「普通だったら型をとって合わせるんだが、レジンを先に仮止めして口の中で削りながら整形して行く」
え……!?　
「歯のセンター部分を、どうにかこうにか残したから、その後でちゃんと貼りつける」
そりゃ、確かに普通はそんなことしないような気がするけど。

4300円なり。

11:30から開始して帰りに時計を見たら13時だったか、14時だったか。
多分、普通の歯医者はこんなことはやらないと思う。