去年の9月に最終巻が発売された漫画
『断裁分離のクライムエッジ』の考察です。
ネタバレありなので注意。
殺害遺品(キリンググッズ)とは
殺人鬼の子孫に受け継がれた呪いの殺人道具。
作中では全部で10以上登場しますが
ここでは切君の持つキリンググッズ
“断裁分離のクライムエッジ”
について考えてみましょう。
ハサミの形をしたそれの能力は大まかに四つ
・呪禁無視
・切断強化
・痛覚増加
・遺品擬態
それぞれの詳細は
<呪禁無視>
ヒロインである祝ちゃんの髪は
呪いによって決して切れないはずだが
クライムエッジでだけは切ることができる。
<切断強化>
呼んで字の如く、恐ろしいまでの切れ味を持っている。
一瞬にして複数の敵をバラバラにしたり
ギロチンの刃を受け止め砕いたり出来る程。
<痛覚増加>
切った相手の傷の痛みを増加させ
結果、戦闘不能に陥らせる事も可能。
オリジナルの殺人鬼である
ノーマ・グレイランドの性格の所為という説がある。
<遺品擬態>
実はクライムエッジはキリンググッズではなく
極めてキリンググッズに近い物であるが
それ故に物語終盤までは
切君自身、キリンググッズだと思い込んでいた。
この能力があったから、髪の女王に勝利する事が出来た。
この四つを見てみると、物語と矛盾している部分がある。
“痛覚増加”だ。
切君の先祖は殺人鬼ではなく医者で
友人がある病気にかかり
手術を施したがその友人は死んでしまう。
その病気の原因を探る為に死体解剖を続けてきた
結果、殺人鬼と呼ばれるようになった。
この事からも“痛覚増加”の能力は必要ないと思うのだ。
オリジナルは人を切って痛みにあえぐ様を見るのが楽しい
終盤までそんな風な設定になっていたが
先ほど述べた通り切君の先祖のグレイランドは
むしろ真面目な医者でその様な趣味は持ち合わせていない。
この部分だけは未だに納得出来ないけど
最終巻の終わり方はとても良かったです。
とりあえず1巻を試し読みする事をオススメします。
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