mixiユーザー(id:996575)

2015年12月27日18:55

353 view

ローリングストーンズを経営する A Prince among Stones that business with the Rolling Stones and other adventures

5月に河出書房新社からでたと聞いてたので読みたいと思っていた。
著者は故Prince ルパート ルエンスタイン、彼がStonesから始まって、Dボウイ、マークボラン
ロッド、リンゴにキースムーンまた話がよくでてくるのはキャットスティーブンスなどのビジネス・財政面のコンサルをやった話なので、Stonesが中心みたいに見えるけれど、本の80%は彼の出自、王族、その関係の貴族とかドイツ、ヨーロッパの上流階級のお話となる。
(この出自の話は、もういいかげんにしてくれというくらいでてくるが、
時と場合によってその関係が重要にもなってくるので困る)
 1968年のアブコ/アラン・クラインから離れてStonesRecordを設立する時から2008年までのつきあいだが、彼の働きは、身分にも(いくら稼いだとは一切書いてない、この点が気品ということか?)相応なものだった。これを読むと、BrownSugarがなんでアブコのBest盤に入っているかがよくわかる。Stonesはアランのぼったくられていてどうしようもなかったのです。(これでは解散してもアブコのOuttakeというのは
でてくるのは大変なことでしょうね、残念、メタモフォシスだけだもの)
一番有名なアドバイスはStonesのTaxExile:英国に住んでいなくて、仕事も限定的に英国でしていれば税金を免れるということでフランスへ移住したこと。あとはビアンカ、ジェリルとの離婚の調停の手伝い。あとはツアーのメンバーを適任者をみつけ、段々大きなものにしていったこと。つきあいの終りの方になるけれど、ビリーグラハムとダフ屋とか宣伝の関係の経費についてもめて結局、88年のミックのツアー(Worldツアーといっても日本、NZ,オーストラリア、インドネシアという限定的なもの)まで仕切った彼は翌年からのスティールホイールズからははずされたのです。裏のかけひきはかなりなもの。 ちらっとしか記述していない個所が重要で、秘密保持の約束とかしてるのであまり詳細にはかけないのでしょうけど、2002年のあるビジネスマンの誕生日PartyにStonesを演奏させて、全部で1000万ドル以上かけたって、誰? 73年の日本にもきて、英国大使から手をまわして調査して、UKでも麻薬パーティーでひっぱられたのが原因でMickのVisaがでなかったとかわかったとか。
上流階級の流儀というのはあるんです。びっくり。
最後はStonesを一つのメディアとして会社に売って、メンバーに金儲けをさせようと提案したけれど、結局失敗して、それで彼らと別れたということ。凄いことを考えるものだ。
彼らしいのはStonesの音楽については一言も書いていないこと。家族によって好きだというのと嫌いだという人にわかれるのは書いているけれど、Mick、キースの描写は、やはりそうか!というくらいためになる。
でもジェリーとMickのバリでの結婚は、式的なものとしてにおわすだけで結婚とは
書いてない。これはMickの調停の時の申し立てそのまま。いやはや。
表紙がミックの若い頃のパーティーでの正装だろうけど、かっこいい。
8 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2015年12月>
  12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031