前回の続き
前回
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まず杣山（そまやま）とは？
間切（現在の日本で言うと都道府県）や島・村の共同管理下に置かれた木材を提供するための山林のこと。
地元の住民は間切役人や村役人の指揮を受けて山の手入れに従事する夫役義務の代わりに建築や薪炭に用いる木材の供給を受けるなど一定の収益を受ける権利を得た。
18世紀に入ると、蔡温の改革によって杣山の一般への立ち入りが禁じられ、中央が認めた山師が管理するようになった。（山林保護のため）
後に王府が一括で保護独占していく。
琉球処分後その杣山がそのまま官有林化する。第四代の時に沖縄県知事 奈良原繁と住民の共有地化を主張する担当官であった謝花昇が激しく対立する事になる。
謝花は杣山を開拓して貧困士族の救済を訴えていきます。
これが杣山問題である。
謝花昇
1898年に沖縄県庁を退職した謝花は翌1899年から當山久三らと沖縄倶楽部を結成した。
これが沖縄初の政治結社である。
沖縄倶楽部は、県政批判、土地整理問題の他に沖縄住民の自由民権運動を中心に訴えたが成果は芳しくなく挫折した。
1901年に神戸駅で謎の発狂、七年後に死亡
（一説には旧王国支配者層が謝花を圧迫したから・・・）
當山久三は海外移民事業に力を注いでいく･･･
時代は戻って明治39年（1906年）、奈良原知事はて「沖縄県杣山特別処分規則」を公布
いっきに官有林化しようとする。
しかし、住民を排除するために夫役を廃して租税化したことから多くの杣山の管理が行われなくなり、その荒廃が進む結果となった。
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