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2015年12月21日06:36

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commmons cchola バッハ編 電子版 Part11

♪10 音楽の捧げもの BWV 1079~3声のリチェルカーレ
フリードリヒ2世(ドイツ王)がバッハに与えたテーマを使って作った曲。
バッハは王の前で即興で作ったらしい。変なテーマ。ちょっと意地悪。
フリードリヒ2世は、フルートの名手。
その後バッハが16曲作り、王に捧げたのが「音楽の捧げもの」。
全曲この中にいれたいくらい、いい曲ばかり。

♪11音楽の捧げもの 1079~6世のリチェルカーレ
「音楽の捧げもの」の最後を締めくくる、複雑かつ非常に美しい曲。
アントン・ウェーベルンという作曲家がオーケストラに編曲して、バッハ自身も
創造しなかっただろう新しいメロディを引き出している。
グレングールドと違った意味でバッハの曲を表現している。
ピエールブーレーズが指揮をして、バッハ、ウェーベルン、ブーレーズという一種の音楽史が結実している。
曲の中の可能性を別の角度から引き出すような、いろんな編曲の仕方がある、とわかる。
バッハは楽器を指定せず、強弱、表記記号もない。
ピアノでやっても歌ってもいいし、オーケストラでやって、一種の作曲のようになってもいい。
ウェーベルンは、フリードリヒ2世が与えたテーマを、細切れにして、2つくらいのまとまりに区切って音色で分解している。
バッハが書いたもともとのメロディをぶつぶつと断ち切ることで、音色が変化する・・・これは新しい創造に近い。こうやって、18世紀のバッハと20世紀の
ウェーベルンがつながる。
曲の最後でちゃんと盛り上がるところが面白い。これも一種の、バッハの再生。
バッハの後、古典派時代から明快な調性音楽が主流になって、ワーグナーからそれがかなり崩れていく。
それが改めて対位法で音楽を作ろうとする、現代音楽の動き・・・これはある意味、バッハへの回帰。
戦後のブーレーズたちが始めた、トータルセリーの音楽まであと少しのところまでウェーベルンたちがきたということ。

またいつものように、3人の対談をおおざっぱに書いてみましたけど、バッハって、個人の音楽家
がバッハへ、と回帰する話はいろいろ聞いたことあるように思いますけど、音楽の歴史自体が
バッハへと回帰している、ということみたいですね。
やっぱりあの人は「音楽の父」だ。
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