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2015年12月14日01:16

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【ニュース】禁止減らし自由に遊べる公園

「木登りも刃物で工作もOK」禁止事項を減らし子供が自由に遊べる公園
2015年12月13日 19:11 THE PAGE



街の中から、子供の楽しげな声が聞こえることが少なくなっています。少子化もその一因ですが、公園が「子供の遊び場ではなくなっている」こともその一つです。公園が遊び場ではなく、単なる空間と化してしまった理由はさまざまですが、息苦しくなっている公園に反して、親たちからは子供が自由に遊べる場をつくろうとする動きも出てきています。東京・世田谷区の「羽根木公園」に開設されているプレーパークの事例をみてみましょう。

「子供たちが自由に遊べる場を」NPOが運営

 従来、公園は誰もが自由に利用できる公共空間として整備されてきました。特に、公園のヘビーユーザーが、子供たちです。子供たちは、駆けっこをしたりボール遊びに興じたり、はたまた大人が思いつかないような独創的な遊びをしています。

 ところが最近の公園では、「ボール遊びは禁止」「自転車で走ってはいけない」「犬を散歩させてはいけない」「騒いではいけない」といったように、禁止事項があふれています。その結果、公園は子供たちが気兼ねなく遊べる場ではなくなってしまったのです。

 東京・世田谷区にある羽根木公園には、「羽根木プレーパーク」と呼ばれる一画があります。羽根木プレーパークは、“子供たちが生き生きと自由に遊べる場”を目指して、地域住民や学生、ボランティアが活動をしたのがはじまりです。区が活動を支援する形で、1979年には羽根木公園の一画にプレーパークが正式に開設されました。

羽根木公園は区立公園ですが、プレーパークはNPO「プレーパークせたがや」が運営・管理しています。プレーパークは禁止事項をできるだけつくらない方針にしています。広報運営委員を務める首藤万千子さんは、こう言います。

「プレーパークでは木に登ったり、物置小屋に登ったりすることは日常的です。たき火をして焼き芋をつくったり、みんなでカレーをつくったりすることもありますし、ノコギリやトンカチを使って竹細工、工作をすることもあります。自由に遊んでいるので、ケガをしてしまう子供もいます。しかし、親も子供たちを自由に遊ばせたいという思いが強く、『責任を取れ』と言われることはありません」

プレーパークでは、子供たちが遊ぶことに夢中になってしまいケガをすることも珍しくありません。スリ傷ぐらいのケガでしたら気にならないでしょうが、病院に通院・入院するようなケガだったら一大事です。そうした事態が起きないように、また起きてもすぐに対応できるようにプレーパークではプレーワーカーという、有給スタッフが2名常駐しています。

プレーワーカーはケガをした子供たちの手当てもしますが、普段は子供たちと一緒に遊ぶ「お兄さん」「お姉さん」です。子供たちと一緒に道具をつくり、遊具の点検もします。子供たちが自由に遊べる環境を整えることを優先することがプレーワーカーの役割なので、「危ないから、そんな遊びはやめなさい」といった注意は、ほとんどしません。公園の管理事務所職員のような存在ではないのです。

子供たちの声や騒音に対するクレームは?

プレーパークは子供たちが楽しく遊べる場になっていますが、行政にクレームが寄せられることも珍しくありません。

プレーパークのある世田谷区はプレーパークの意義に理解を示し、支援もおこなっています。また、東京都の舛添要一都知事は「幼児期に大きな声を出して遊ぶことは成長過程において大事なこと」と、子育て支援に関して社会に理解を求めています。都議会も都知事の意向に同調し、環境確保条例を改正。条例で規定されている騒音から「子供の声や足音」などを削除しています。

行政が子供の声などを騒音には該当しないと規定しても、それは法律的な話です。子供の遊ぶ声を不快に思う人はいることでしょう。

プレーパーク内は自由に遊べるといっても、声や物音は園内の外にも響きます。プレーパークでは太鼓を叩く、楽器を演奏するといった遊びをすることもあります。それだけに、騒音問題は避けて通れません。

「騒音の問題は、区の担当者や町内会長さんとコミュニケーションを密にしておくことが重要だと思います。イベント開催時にはカレーの無料チケットを配るなど、近隣住民の方々にも参加してもらえるようにして、プレーパークを理解してもらえるように努めています。また、行政とのコミュニケーションも重要です。コミュニケーションをきちんと取ることで、区にとってプレーパークは重要な施設であると認識してもらえるようになりました。そうした行政の認識は、プレーパークを運営する上でも大きいと感じます」(同)

騒音問題のほかにも、プレーパークならではの苦労があります。子供たちは高いところに登って遊ぶのが好きなので、わざわざマンガを読むだけなのに物置小屋の上に登ることもあるのです。すると、隣接する民家から『家の中を覗かれているように感じる』と苦情が寄せられたのです。

「その場合、物置小屋に登るのを禁止にはしません。物置の上で遊べる環境を残しながら地域との折り合いをつけるため、登っても迷惑のかからない位置に物置を移動させました。あくまでも物置に登って遊べる環境は残します。その中で折り合いをつける工夫を考えるのです」(同)

 羽根木プレーパークが、開園してから36年が経ちました。その間、世田谷区は3つのプレーパークを新たに開設しています。世田谷区以外でも、プレーパークの理念に共鳴する行政や研究者、親たちによってプレーパークを開設する動きが見られます。自由に遊べる場は拡大を続けています。

自由に遊べるプレーパークは、決して新しい公園ではありません。しかし、公園が子供の遊び場機能を喪失していく中で、プレーパークの“自由に遊べる”という考え方と取り組みが注目されているのです。

(小川裕夫=フリーランスライター)
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自宅近くに、「危険だからボール遊びは禁止」の広場がある。
全部を禁止にしないで、ここはボール遊びOK、そこはボール遊びNGとか分ければいいと思う。
もしかしたら、違う学校の児童・生徒と仲良くなるきっかけになるかもしれないし。
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