■障害児出産発言、茨城県教育委員が辞職申し出
(朝日新聞デジタル - 11月20日 15:59)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=3722118
障害を持って生まれたことで不幸か幸福か?というのは【当人及びその家族】にしか分からないことであって、行政にできることは、一定の割合で必ず生じる障害を持つ人のサポートのみ。
当然、子供を計画するなり妊娠している母親からすれば、元気に産まれて欲しいし、生まれる前から障害児をわざわざ望んでいる人間はいないだろう。
これは共通概念だと思う。私たちは基本的に誰もが五体満足で産まれたいし、親もまた、健康な子供を産み育てたいと思っている。
それでも一定数の障害児は生じるんだよね。
「初期に分かるように医学が進歩して欲しい」というのは子供が欲しい側の要望であって、障害児を持つ子やその家族からのニーズじゃないんだよね。
どちらかというと不妊治療とか、女性政策や家族政策の領域で考えてゆくことで。
なのに障害児の視察後に、教育委員が言ってしまったからこそ問題なんだよね。初期に分かるようにならないのか、減らしていきたいということを公人が言ってしまったから。
視察後にこんな発言をするということは、すでに障害を持って生まれている子や家族の心を傷つけて貶める=当人らの自尊心をくじけさせることになる。
親からすれば、この子は産まれてこなければ良かった子なのか?当事者からすれば、私は一生懸命生きているのに、自分は産まれてこなければ良かった子なの?ってね。
行政側=国民にサービスする側の人間が、サービスする対象に対してこんな悲しい思いをさせることは許されない。要は障害児を視察した後にこんなことを言ってしまうとか、無神経=デリカシーがない。
配慮が足りなかったんだよね。典型的な失言。
で、この批判は当人も分かっているから発言を撤回し、もう71だから退いただけの話なのに、もっと頑張って欲しかったとか、彼女の発言に同調している連中の感覚が個人的に理解できないと思った。
日動画廊の代表取締役副社長で現役なんだよね、長谷川智恵子氏って。
http://shufly.jp/3681
もともと文化芸術カテゴリの人であって、絵画や美術品を見る目はあっても、こっちの領域は勉強不足なのだろう。そもそもなんで彼女が教育委員になっているのか?そこも謎。名誉職的にオファーが来て受けた感じだよな、って(この辺についてはよく分からないから憶測だけど)。
いずれにせよ当人、またやらかす可能性もあるし年齢も年齢だから降りたのだろう。なのに、なんで外野がガタガタいうのか?本当に謎。障害を持つ子を差別したいだけとしか思えない。
そういう無神経なことを言われた時、自分が障害者として産まれていたらどうなのか?自分の子が障害持ちで産まれた場合にどんな気持ちがするのか?なぜそこを想像できないのか?
エゴ丸出しであって、自分のことしか考えていないんだよね。
無責任なネットの言論って本当に問題だよな、って。他人の気持ちを考えましょう!ってのは、小学生レベルの話なのに、そこができていないわけだ。
何よりも、長谷川発言の無神経さを理解できない人間というのは、日常生活においても無神経な発言を平気でするだろうと推測できる。他者が言われて嫌なことについて、なぜ、相手は嫌だと感じているのか?何が問題なのか?
そこを理解できない人というのはどうかと思う。
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