桐原いづみ著「サボテンの娘」は1985年6月15日、主人公の家村優子が12歳になった日から始まっています。僕は1985年5月30日に12歳になったわけで主人公と同い年です。ちなみに5月31日に杉山清貴&オメガトライブが「サイレンスがいっぱい」を発表しました。だから共感すること、あった、あったと思いながら読みました。
舞台は名古屋市近郊の甚目寺町であり、僕が生まれ育った杉並区久我山とは趣がだいぶ異なります。この漫画では牛乳のキャップを集めるのが流行っているそうですが、うちの学校ではなかったな。愛知県ならではの風習、お嫁さんを迎えたお家ではお菓子をばらまいたりするシーンもそうでした。
一番共感できたのが子供たちだけで甚目寺町から名古屋まで電車乗って映画を見に行ったことです。子供たちだけで電車に乗って出かけるのって楽しいんですよね。僕も中一になったばかりの頃に小学生時の同級生と渋谷まで電車で20分かけて『タッチ 背番号のないエース』を見に行ったことがあるのでわかります。
卒業式で、学区によって別々の中学校に進学するのもあり、最初の別れで、もう2度とここに来ることもない。いいクラスだった、楽しい学校だったと思いを残して卒業していきました。
物語は1986年4月、主人公たちが中学校の入学式に向かう場面で終わります。
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