件数が減っているから、凶悪事件も減っているから、安心できるわけではない。

■「少年犯罪は凶悪化している」は真実か？
(JIJICO - 10月31日 10:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=180&from=diary&id=3690351
その動機が、異様になっていることが問題なのだ。しかもそれが中学とか、低年齢化している。昔だったら、貧困家庭で、教育も十分ではない子供が犯罪に走る傾向があったし、逆に裕福な家庭の子供がスポイルされたあげくの非行だってあった。

しかし、いまがちがう。そういうドストエフスキー的世界ではないのだ。普通の子が、デジタルに、一線を、日常と非日常をやすやすと超えてしまう。そのことに葛藤も苦悩もない。

男子だけではなく女子のそういう魔へのジャンプ、命綱が切れたバンジージャンプが珍しくない。

以前、そう書いたら、いまの子供ほど幸福な子供はいない、江戸時代より、明治よりもはるかに幸福だ、とドラえもんに頼んでタイムスリップしたわけでもないのに、えらそうにコメントしてきた人がいるが、そういう見方は歴史観の欠如、社会観の無知を物語っている。

すべてをネットのせいにするつもりはないが、大人でさえこれだけおかしくなっているのだから、子供たちがおかしくなるのも無理はない。

子供たちにとって、幸福ではない時代を作っているのは、だれなんだ？と考えるしかないのだ。