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2015年10月29日22:16

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さらば振り子電車。

■紀勢線の“大蛇” 特急「くろしお」381系が30日に引退へ 「故障なくよくここまで」ベテラン運転士感無量 
(産経新聞 - 10月29日 19:23)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=3&from=diary&id=3687781

沿線住民として、はんわライナーで何度もお世話になったこの車両。
遂に明日ラストランなんだそうです。

こないだ見かけた時には、もうサビが浮いて可哀想な感じで、一度リニューアルしてるとはいえよくここまで引っ張れたもんです。


日本の鉄道は急カーブが多くてスピードアップの障害になってました。
そこで車両のほうでそれをなんとかしようと、振り子式という当時最新鋭の技術を使って生まれたのが、この381系でした。
最初は中央西線の「しなの」、ついでこの「くろしお」に「やくも」と次々に導入されて、それまで気動車でえっちらおっちら走ってた特急のスピード向上に多大な貢献をもたらしました。

この車両の特徴は、その機構が原因で必ずモーター車二両+付随車一両の三両一組で編成を組んだこと。
だから9両編成という一見半端な長さで運用されました。
但し一部他のユニットと機器共用で、サロを入れた7両なんて運用もありました。
食堂車減退期の増備車なので食堂車は無し。


この車両ね、そのスピードへの貢献とは裏腹に決して乗り心地は良くなかった。
今の強制的に車体傾かせる構造と違って、自然の流れに任せる方式で、慣れてないと確実に酔います(笑)
なるべく重心を下にとの配慮から、冷房装置も屋根ではなく床下に置いて、そこからダクトで室内に空気送ってたんですが、そこのダクト近くの席にあたるとちょっと狭かったり。
後でグレードアップ改造なんて施されたりしましたけど、乗り心地の悪さは最後までそのままだったな〜。

模型的には早くから人気のある車両で、1980年代からトミックスで製品化され、その後のバリエーションも網羅されました。
今はKATOからも出ています。
但し上記の理由で短い編成が組めないので、家の狭い人は走らせるの苦労したかな?
改造展望車、この手のリニューアルの中では出色の出来だったと思います。スタイル的にも展望の良さからも。



「しなの」の車両はとっくに引退して、今回は近畿地区で残る「くろしお」や山陰・福知山系統の車両を置き換えるとのこと。
なんと「しらさぎ」で使われてた683系を改造して導入するんだそうて、なんと涙ぐましい節約への努力よ。
「くろしお」は新宮まで行く車両はこれが優先的に使われてました。287系は振り子が無いのよ・・・
これからはスピードダウンするのね。


紀勢線では後継車両の開発遅れと不具合から(283系よ・・・orz)予想より長く現役を続けたこの車両も、遂に役目を終えることになりました。残るは「やくも」のみ。
福知山の車両は、定期運用で唯一の国鉄特急色塗りですが、これも引退となります。
あの下膨れの独特な顔、もう見られんのね・・・
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