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2015年10月19日05:49

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『ヒトラー暗殺、13分の誤算』

『ワルキューレ』(2008年)は、ドイツ将校によるヒトラー暗殺を描いた
トム・クルーズ主演のサスペンス映画だったが、
民間でも、ヒトラーの暗殺を企てた人物がいた。無政府主義の時計職人エルザー。
これは実話に基づいた"語られなかった戦争"の映画だ。
監督は『ヒトラー〜最期の12日間〜』『ダイアナ』のオリヴァー・ヒルシュビーゲル。
出演は『白いリボン』「」のクリスティアン・フリーデル、
『コーヒーをめぐる冒険』のカタリーナ・シュトラー、
『23年の沈黙』のブルクハルト・クラウスナー。

1939年11月8日、ドイツ・ミュンヘンのビアホールで
ナチス最高指導者のヒトラーの演説が行われた。
ヒトラーの演説はたまたま予定よりも早く終わり
会場を後にしたが、それからわずか13分後に
ホールに仕掛けられていた時限爆弾が爆発。
壁が落ちてドイツ人数名が犠牲になった。
指導者暗殺の容疑で逮捕されたのは、
ゲオルグ・エルザーという男だった。
大胆かつ緻密な計画や爆弾の精密さゆえ、
イギリス諜報員や反政府ゲリラとの関係を疑い
ゲシュタポはエルザーを拷問にかけるが、
エルザーは田舎の時計や家具の職人であり、
単独犯行であったことが判明する。

ドイツが長年にわたって封印してきたヒトラー暗殺未遂に迫ったドラマ。
歴史に埋没された人物にスポットを当てた映画が流行っている。
ベッドに縛り付け、下に洗面器を置いてからはじまる拷問シーンと
それを淡々と記録するタイピストの女性がすごい。
徐々に戦争に染められてゆく街の雰囲気の変化もみもの。
戦争は国のイデオロギーのぶつかり合いだが、
実際ぶつかるのは個人、苦しむのも個人である。
彼もまた戦争によって長く苦しめられることとなった。

監督 オリバー・ヒルシュビーゲル
脚本 レオニー=クレア・ブライナースドーファー
撮影 ユーディット・カウフマン
音楽 デビッド・ホームズ
出演 クリスティアン・フリーデルゲ カタリーナ・シュトラー
ブルクハルト・クラウスナー ヨハン・フォン・ビューロー
ダービット・ツィンマーシート

10/16戦争への怒りを顕にしつつ公開
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