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2015年02月19日15:46

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この間の休日
久々に3歳の娘と公園で遊ぶことが出来た。
彼女は私を呼び寄せながら、あっちの遊具、こっちの遊具と渡り歩いていく。

月日が経つのはあっという間で、ちょっと前までは怖がって滑れなかった滑り台も、今ではてっぺんに立っては笑顔で手を振り、ケラケラと笑いながら滑り降りてくるようになっている。
ずいぶんと成長したものだ。

沈みゆく太陽は、ゆっくりと西の空を赤らめながら、そんな娘を優しく照らしている。
落陽に照らされた彼女の影は、少しずつその姿を伸ばしていった。
私は近くのベンチに座り、ゆっくりと伸びていく娘の影を、彼女の成長とタブらせながら眺めている。

今はゆっくりと流れているように感じる時間も、振り返ってみた時にはあっという間に感じるのだろう。
娘の成長だって同じだ。この影のように、どんどんと伸びていくのだろう。

私は急に寂しくなり、伸びていく娘の影を追いかけようと手を伸ばしてみる。
すでに私の背丈より伸びた娘の影に、私の手が届くはずもなく虚しく空を切った。

不意に寂しさが込み上げてきた私は、なおも必死に追いかけようと立ち上がる。

そんな私の愚行を知ってか知らずか、娘は私のその手を握り、ニッコリと笑いながら抱っこをせがんできた。
我に返った私は、娘をギュッと抱きしめる。

未来は今の積み重ねでしかなく、時間も止まってはくれない。
ならば今、この手の中に居る彼女との時間を大切にしよう。
私はそう誓い、娘を抱き上げて歩き出す。

そんな私の影も、彼女を優しく抱き上げていた。



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