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2015年09月01日23:48

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誇りを持ちたい

誇りを持ちたいのです。「詞」というものに。
じぶんが書いた詞に誇りを持ちたい、というのはもちろんですが、
じぶんが書いているのが「詞」というものだ、ということに、と言ったほうが、
この場合しっくりきます。

今まで、何度も思ってきたことなのですが、
今回あらためてそう思ったきっかけは、
「私はじぶんの経験したことしか書きたくありません」という人に会ったことでした。
もちろんそういう考えを持たれることはぜんぜん構わないのですが、
やまねこが(当然経験していない)戦争の歌をたくさん歌ったあとだったので、
あまりおもしろくはなかったのです。

やまねこは、脳内に浮かんだ景色を書くことも多いですが、
実際に見た景色を書くことも多いですし、
もちろんじぶんの経験を歌にすることだってあります。
でも、そこに優劣を感じたことはありません。

どんなきっかけで生まれた詞であろうと、誇り持っていたいし、
さまざまであるからこそ、「詞」なのだと思っています。


最初にこう思ったきっかけは、
「詩を書いています」という人から、
「でも、歌の詞って、けっきょくは曲に合わせるためのものですよね?」と言われたことでした。
つまり、
「歌の歌詞には曲というものが先行してあって、
それに合わせるために、言葉を選ぶときに字数とかイントネーションで妥協しているのですよね
(詩人である自分は妥協しませんが)」ということのようです。
ロックを聴いて育って、英語の「詩」にも触れる機会のあったやまねこは、
「いや、外国では『詩』だって韻踏むのがあたりまえじゃないか」と思ったのですが、
なんだか「詩」は「詞」より言葉として格上、みたいな空気を、
その人の発言から感じたのです。
こと日本では。

やまねこ自身は、「言葉の半分は意味、半分は音」と思っていて、
言葉の持っているリズムを大切にするのは、
本来「詞」も「詩」も同じだったのではないかと思うのですが、
そういえば音楽をやってる人の中にも、「作詩」って言葉を使う人もいるな、
そう言う人は、やっぱり「詩」のほうが「詞」より上って思ってるんだろうか、
なんて思ったのです。

文学の中に、小説とかノンフィクションとか童話とか詩とか、詞というジャンルもあって、
詞というのは、詩に劣るものなのでしょうか?

どうも、そうは思えなかったのです。
むしろ、詞は小説であってもよく、ノンフィクションであってもよく、
もちろん詩であってもよく、童話でも、戯曲でも、日記でも、手紙文でも、演説でも。
考えようによっては、文学全体と同じくらいの広がりがあるもののように思えたのです。
ほぼ「なんでもあり」と言っていいかもしれません。

「詞」ということに誇りを持とう。
「詞」を捨てて高みに行くのではなくて、
「詞」というものをほんの少しずつでも高めていけばいいな。

これは、音楽をやっているじぶんからの見方なので、
文学をやっているひとからしたら、おもしろくないかもしれません。
音楽をやっている立場からしても、冒頭に触れたかたのように、
「いや、詞というのはこうあるべき」という考えはあると思います。

でも、文学だって音楽だって、
「こう考えることでいい作品が作れる」のであれば、
どんな考えを持ったっていいのだと思います。
人それぞれでいいのだと思います。押しつけなければ。

たまたま、やまねこにはこう考えることが合っていたのかな?
たぶんそれだけのことなのでしょう。
でも、それだけのことで「へたくそ」とか「音痴」とか言われたって、
ここまで続けることもできるのです。そしてたぶん、これからも。


今週末、9月6日はLIVEが2本。 

昼夜の2本立ては、前回いつだったか思い出せないくらい久しぶりです。
やまねこの詞、それからもちろんメロディー、
一日でたくさんの歌を聴いていただける機会ですので、
ぜひ遊びにきてくださいね。

(昼)
高田馬場 四谷天窓.comfort → http://www.otonami.com/comfort/news/
Open 12:30 Start 13:00
Charge \2,000+1drink
☆やまねこの出演は4組中4組め、14:45からの予定です。

(夜)
新大久保 Quater Note → http://quarter-note.com/
Open 17:45 Start 18:00
Charge \2,000+1drink
☆やまねこ出演は4組中1組め、18:00からの予定です。

もちろんセットリストはがらっと変えますが、
どちらのライブハウスもグランドピアノです。
お時間の許すかたは、詞・曲・歌・奏、合わせて楽しんでいってください。 
ただ、両方来るとかなりの出費になってしまうので、
お昼のLIVEに来られたかたは、夜は半額(\1,000)で入れるようにしますね。

夏の終わりの歌を。
ぜひお会いできますように!
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