mixiユーザー(id:529464)

2015年08月15日23:49

568 view

終戦の日は大地の歌を聴く

本日は演奏会2件です

○認定NPO法人おんがくの共同作業場
レクイエム演奏会〜生きとし生けるもののために〜
開演:2015年8月15日(土)13:30 
会場:浜離宮朝日ホール
曲目:
マーラー/大地の歌(シェーンベルクによる室内楽版)
演奏:
独唱:三輪陽子、土崎譲
Fl吉岡次郎/Ob鹿又寒太郎/Cl西川智也/Fg鈴木一成/Hr大森啓史/Prc坂本雄希/Prc野崎南/Pf西尾杏子/Org小林牧子/ Vl1中島ゆみ子/Vl2加藤えりな/Va佐々木真史/Vc大島純/Cb前田芳彰
指揮:右近大次郎
曲目:
ダン・フォレスト/生ける者のためのレクイエム(日本初演)
合唱:プロフェッショナル・ヴォカーレ、ダン・フォレスト・クワイア 合唱指揮:郡司博
Fl吉岡次郎/Ob鹿又寒太郎/Hr大森啓史/Prc坂本雄希/Prc野崎南/Harp成田しのぶ/Org小林牧子/Org西尾杏子/Vl中島ゆみ子/Vc大島純

マーラー/大地の歌(シェーンベルクによる室内楽版)
大地の歌のシェーンベルクによる室内楽版は何年か前のラ・フォル・ジュルネ以来です。
音が薄いので実際の交響曲と少し感触が違う(来週は実際の交響曲の編成で聴く予定)中ではありましたが、やはり心を動かされる楽曲です。
そんな中、いつになく良かったと感じたのはいつもなんとなく聴きながらスルーしていた第5楽章で、それまでの楽章がなんとなく夢見がちなのに対して急速に現実に引き戻されてむしろ「生きている実感」を感じることができました。終楽章で再び夢見がちになるのは音が薄いのもあるのかもしれません
音が薄いせいかわかりませんが第3楽章の「青春について」と第4楽章の「美について」の双方の題名が反対っぽい感じが強調されて感じました。双方の楽章が相手を暗喩しているとかいうことなのかもしれません。

ダン・フォレスト/生ける者のためのレクイエム
イギリスのジョン・ラターの系譜上にあるような直接的な音響と平易な和声の音楽。
なんとなく、三木稔のレクイエムに通暁するところもある。
きれいな音楽だけど、大地の歌を聴いたあとだとちょっと起伏が足りない気もする
十二音技法とか人類のためにならない音楽ばかりが跋扈してきた二十世紀後半の音楽へのアンチ・テーゼであると思う・・・

ただ、プレトークにあったように後プロに対して前プロは救いがないというのは当たらない。
前プロは最後の数分間で救済を超えて一挙に魂を昇華させられてしまうからだ。

浜離宮のあとはティアラこうとうへ。

○Collabo Vol.33 "Beethoven Zyklus"
開演:2015年8月15日(土)16:30
会場:ティアラこうとう小ホール
曲目:ベートーヴェン作曲(聴いた曲)
弦楽四重奏曲第3番 ニ長調 Op.18-3
弦楽四重奏曲第4番 ハ短調 Op.18-4
弦楽四重奏曲第5番 イ長調 Op.18-5
弦楽四重奏曲第6番 変ロ長調 Op.18-6
演奏:じゅ。のマイミクさんとかFBお友達さんとか

こんなにまとめて弦楽四重奏曲聴いたの初めて!
初期なのでハイドンやモーツァルトの影響下にあるとかいわれてるけど、聴いたかぎりではもうベト様全開!で他人の影響どうのとか微塵もない(学者じゃないのでそういうのわからないので)
しかもどの曲も屈託のない少壮の気鋭がみなぎっている。マーラーの第1交響曲のスケルツォみたいに順風満帆という感じ
やはり耳の疾患が出る前の30代そこそこのベートーヴェンは怖いものなしだったんだなあ。
楽曲としては第4番が気に入りました。第5番はフーガがマーラーの第5交響曲のロンドっぽい。第6番は全員女性でしたが雄々しい演奏。

このあと家に帰ってらじる・らじるで片山杜秀のクラシックの迷宮でヤマカズのおほむたからとマーラーの第5交響曲の関係の講義を聴講。
換骨奪胎ですが、やはりヤマカズはヤマカズという感じでしたね。
3 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する

<2015年08月>
      1
2345678
9101112131415
16171819202122
23242526272829
3031     

最近の日記

もっと見る