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2015年08月10日22:37

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「六本木歌舞伎 地球投五郎」(中日劇場)8/9

内容については事前情報はあまり入れず、でも「元禄の江戸に宇宙人がやってきた」なんて無茶苦茶なあらすじに、いったいどこへ向かっているんだろうか・・・と思いながら観劇。見終わっても、結局、どこへ向かおうとしてるのかはさっぱり分からず・・・。でも、とりあえず、面白かったです。相当無茶苦茶ですが、とにかく面白くはありました。そして、やっぱり話題性なんでしょうか。満員の客席。クドカン脚本で、海老蔵&獅童っていうだけで、話題性はばっちりってことでしょうか。集客力はさすがとしか言えません。

幕開きは、楽屋から。海老蔵と獅童の楽屋入りから始まり、楽屋で顔を作りながらの会話が進行。これがどこまで台本でどこまでアドリブなんだかさっぱりわからないけれど、いろんなネタ織り交ぜながら、とにかくひたすら笑わせてくれます。もう笑いすぎてさっぱり筋がわからない・・・。海老蔵さんなんか、舞台から客席の写真撮ったり、獅童さんの写真撮ったり、自分の足を撮ったり。しかも、それ、ほんとにブログにアップしてるし(笑)。ブログをネタにしすぎです。海老蔵の弟子役の加藤清史郎くんの台詞でも「海老蔵さん以外の方は、携帯の電源をOFFにしてください」って、そこまでネタにしてる(笑)。そう、清史郎くん!なんだか久しぶりに見た気がするんですけど、おっきくなった!!ってまずびっくり。それから、声変わりでしょうかね。なんだか声も変わってて、私の周囲でも「えっあれ清史郎くんなの?」みたいな声が上がっていました。子供から青年に変わっていく過渡期ですね。もうちょっと大きくなったら、またミュージカルとか出てくれると良いな。
会話はともかく、でも、舞台上で生で顔を作って衣装を着せてる姿を見られるっていうのは、それだけである意味貴重なものを見られたって感じはしました。それはそれで見ていてとても興味深いです。あれだけ間断なく喋り続けてるのにしっかり化粧ができるって、歌舞伎役者すごいな・・・。
で、肝心のストーリーはというと、獅童さんの役名が「駄足米太夫(だあし・べいだゆう)」ってところでもう察しがつきますが、アレ、ですね(笑)。名刀銀河丸、抜いたら赤く光ってるし、なんとかセイバーって言わないだけマシかと思ってたら、なんか普通に「フォースの力」とか出てくるし。
その宇宙人に対する海老蔵さんのこしらえは、「暫」。しかし、はなみちでの語りが随分とアレンジされすぎです。六本木歌舞伎、もともと六本木は二月上演ですが、それを真夏の名古屋。60kgの衣装は重い・・・って台詞の中でも言っていましたが、本当に海老蔵さん来てからの名古屋は、ありえない猛暑ですからね。あの暫名物の大きな刀で敵の手下の首を薙ぎ払うのもやりましたけど、「宇宙人の手下」=普通茶色っぽい人たちが、まさかの緑色←出てきただけで笑いました。ついでに薙ぎ払われた首からも緑の血(笑)。そのパロディっぷりは面白かったです。
宇宙人にさらわれる花魁の高窓太夫が実は将軍の娘!みたいな展開は、歌舞伎的といえば歌舞伎的。おしとやかな姫様かと思いきや・・・までは良いけれど、ちょっと言葉づかい悪すぎません??ちゃんと女形の人がやっているから大崩れはしないけど、なにもそこまでもしなくても・・・とはちょっとだけ思います。壱太郎くんの花魁はなかなか可憐でした。
最後はまさかのカーテンコール。海老蔵さんと獅童さんと清史郎くんの三人が出て、獅童さんと清史郎くんが客席まで降りて行ったりして、大盛り上がりでした。
歌舞伎・・・なのか???というのは残りましたけど、とりあえず面白かったです。でも、こういうの見ると、次は古典が見たくなります。
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