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2015年08月08日22:20

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在宅できれば介護士は要らん。

介護施設に入れるのは、かわいそうなこと?
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=229&from=diary&id=3556710

その施設側の人間が言うのはおこがましいかも知れないけれど…
在宅介護なんて今の時代最早ファンタジーか夢物語の世界だよ。昔みたいに大家族で嫁・娘・孫娘…女手がいっぱいあった時代ならいざ知らず、下手すりゃ一人っ子が結婚もせず両親の面倒を看ざるを得ない状況さえ散見される。果たして出来るの?

まだまだオレも1人前には程遠いけど、一応プロの端くれだが、そのオレ達でも怯む場面はいっぱいあるよ。まして特別な教育も知識も得ていない一般家庭で、しかも普段仕事を抱えていたら対応できるか?まず無理だよ。

施設に入れることは決して親不孝でも虐待でもない。

仮にもオレ達はプロだから、たとえ利用者さんが汚物まみれな状態になってもそこは仕事だから割り切れるし、タイムカード押したら解放される。でも家族はそうはいかない。24時間365日介護が付いて回る。いくら肉親だからってこれは辛いよ。寧ろ肉親だからこそ、認知症などで話が通じなかったり身体機能が衰えて以前簡単に出来たことがそうでなくなったりした時のやりきれなさは大きいよ。

昨夜も夜勤でおよそ30分ごとに大声を出す利用者さんの対応に追われたよ。その理由はトイレ介助、この方歩行器を使えば歩けるがやはり転倒リスクが大きいので付き添いが必須となる。

んで30分毎に大声で呼ばれてベッドから起こし室内靴を履かせて歩行器を使ってトイレに誘導、着衣を脱がして排泄を促すも…2回に1回は出ない。再び居室に連れ帰るの繰り返し。

しかし受け持つ利用者さんはその人だけじゃない。他にも転倒リスクの高い人もいるし、夜間数時間おきにオムツ内の確認が必要な人も複数いる。夜勤者1人でまとめて看るから得てして同時に重なると対応に苦慮する。

施設の場合は複数の利用者さんを受け持つからこういう形にならざるを得ないが、家庭にあってはおそらく対象は一人かせいぜい二人。とは言っても先述のように30分おきにトイレに連れて行っても半分は出なかったり、今言ったことが通じなかったり、同じことを何度も繰り返し言われたり聞かれたり…自身も仕事や家事や子育てに追われて疲れ果てているのに、そこまで老親の面倒を看られない!って悲鳴が出ても不思議じゃない。出て当たり前なのだ。

元より、施設だって事業者だってピンからキリまであるし、職員だって腕の立つのもいればオレみたいに拙いのもいる。そもそも介護の世界には方程式に則った正解というものがない。Aさんにとっての理想形がBさんにとっては不適応だったり、Bさんへの最適解がCさんには逆効果だったりの例は枚挙にいとまがない。

需要はあっても中々供給が追い付かない。介護報酬は下げられたから事業者の利益は減った。一方介護保険の自己負担率は一部でそれまでの1割(10%)から2割(20%)に引き上げられている(利用者の所得水準に鑑みて)。事業者には今まで以上に創意工夫が求められるが、人件費の捻出も厳しくなっているのが実情だったりする。

どっちに転んでもオレ達に出来ることは…毎日接する利用者さん達を如何に元気にするか?笑顔でいられるようにするか?その程度だよ。そういう人を一人でも増やし、晩節を穏やかに過ごしてもらいたい、ただそれだけなんだ。

極々単純明快なことなんだけど…その実現は至難の業だ…

何かいい手立てはないものか…orz
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