そろそろ夏コミですねー。
締め切りに追われている皆さまご苦労様です。
さて、なんかTPPで著作権侵害の告発を、著作権者の申告が無くても告発・摘発出来るという事になるらしいって事で、同人界隈はドキがムネムネしている今日この頃ですが、皆さまどうお過ごしでしょうか?
いきなり結論から言うと、コミケはまぁ無事でしょう。
というか、放っておかれるんじゃない?というのが私の見解です。
そもそもコミケ等の同人は規模が小さ過ぎて、当局の眼中に無いでしょう。
(コミケ自体は巨大ですが、一つ一つのスペースは個人規模ですから)
たかだか100〜1000部とかそこらの家内制手工業的規模の同人誌に、仮に著作権法違反で摘発して著作者に「正当な著作権料を払いなさい」という事になったところで、どう考えても摘発に要する警察官や手続きのコストに見合いません。
そんな事を「著作者にも頼まれてもいないのにお節介で警察組織が率先して取り締まる」なんて考えられますか?
仮に取り締まっても、コストが合わない上に公共性は皆無ですので、「税金の無駄遣い」と納税者から罵られるのが関の山です。
じゃ、TPPでそう明文化されるのにノホホンとしていていいのか?
「著作者じゃなくても告発・逮捕する事が出来る」 なのであって
「著作者に代わってとにかく片っ端からタイーホ!」では無いのです。
これは今回の安保改正と同じで、今までの法律だと現状に即した行動が取れないから、前もって考えられる事に対応しておこうという事でしょう。
具体的に言えば、ディズニーをはじめとする映画コンテンツ等の、海賊版撲滅が主目的です。
例えば違法にアップロードされたコンテンツ(映画まるごと一本とか)を削除させるのに、いちいち著作者が申告しなければならないのは、いかにも非効率です。
いちいち著作者の申告を待たずとも、「俺の映画は見つけたら削除してね」ってYOUTUBEに言っておくだけで済むわけです。
そういう規模での決まりごとですから、ローカルな同人誌規模の心配は無用かと思います。
なぁんだ。心配して損しちゃったね。
ただし!
絶対に忘れてはいけないのは、二次創作においては原作をリスペクトする事が何より大切だという事です。
現実的には著作権法違反に問われる事は無いと思いますが、二次創作である限り常にグレーゾーンに居るという事は、胸に刻まなければなりません。
そして、そのグレーゾーンをかろうじて黙認してもらえる免罪符は、「その作品を愛してやまない」という気持ちに他ならないのです。
好きで好きで好きで好きで、好き過ぎて気が付いたらいつのまにか薄い本を作ってしまった。
好きで好きで好きで好きで、好き過ぎて気が付いたらいつのまにかアレンジCDを作ってしまった。
好きで好きで好きで好きで、好き過ぎて気が付いたらいつのまにかコスプレしてしまった。
これは仕方ないよね。
原作者もここまで好きになってくれたなら、きっと許してくれると思います。
二次創作の原点は「愛」なのです。
今年の夏も、色んなものが好き過ぎて、気が付いたらいつのまにかビッグサイトに立っていると思います。
皆さま体調を整えて、現地でお会いしましょう。
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