＜新国立競技場＞槙氏ら建築家グループ、代替案を再提言

＜新国立競技場＞槙氏ら建築家グループ、代替案を再提言
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２０２０年東京五輪・パラリンピックの主会場とする新国立競技場の建設で、槙文彦氏ら建築家グループは６日、開閉式屋根と、それを支える巨大な構造物（キールアーチ）をやめる代替案が「最善」と改めて強調した提言書を下村博文・文部科学相に提出した。文科省の管轄で建設主体の日本スポーツ振興センターは７日に国立競技場将来構想有識者会議を開き、総額２５２０億円となる現行案の実施設計の承認を得たうえで、施工業者との契約に移る方針。

　提言では代替案が最善とする理由として、文科省が現行案で建設を固めた際に説明した内容に対して、槙氏が見解を提示した。

　まず、文科省は新たに設計をやり直すと最短で１９カ月かかり「１９年９月開幕のラグビーワールドカップ（Ｗ杯）に間に合わない」と説明した点に反論。槙氏は設計の期間を「１０カ月」と提示したうえで、工期を工夫すればＷ杯に間に合わせることは「十分に可能」と反論した。

　さらに間に合わない場合でも「ラグビーＷ杯は、東京五輪のように国民の総意によって決定したわけではない」と主張。ラグビーＷ杯の主会場を、日産スタジアム（横浜市、約７万２０００人収容）に移すことも選択肢の一つとして提案した。

　また、文科省が懸念した国際関係にも言及。現行案をデザインした建築家のザハ・ハディド氏との間に生じる「訴訟リスク」について、槙氏は建設費などを理由にデザイン変更したシドニーのオペラハウスなどを例に「施主が契約を終了させることは国際法上、問題はない」と指摘した。

　文科省が国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）との信頼関係を挙げたことも、槙氏は「ＩＯＣは変更に関与しない態度をとっている」と強調した。【藤野智成】
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「文科省の迷走が最近は激しいのね。官僚の迷走って、末期の国家のひとつの現象よね。」

「アクセルが踏みっぱなしになるのを緩めることはできないのよ。ブレーキを踏む事さえできないわ。走り出せば止まらない。何故なら、官僚はアクセルなのよ。」

「使えない官僚たちよね！」

「あら、こういうことをその専門家である官僚が気付かないなんてことがあるかしら。彼が知らないで間違えることはそうそうあるものではないわ。それでもそれに異を唱えるよりも、行う方がコストが低い場合があると考えられるわ。」

「官僚がやりたくないことを自らサボタージュする場合と、いやいやでも実行してしまう場合と、それは何が違うのかしら。」

「官僚は優秀なアクセスならの。それを踏む方向ならいやいやでも実行するわ。アクセルを緩める方向には強固に反対するの。彼らが危険だと思う場合でも、誰かが踏めと言えば踏んでしまうものなの。逆に、踏むなと言われれば踏まないでいるわ。でも一度踏んだものを緩めろと言われるのは苦手なのよ。」

「どうすればブレーキを踏む事ができるのかしら。」

「それは政治家でしょうね。行政の長としての政治家。そして予算を配分する立法よ。官僚が暴走した時に、それを止めるのは行政の長としての政治家による命令か、人事か、または立法によって予算を付けない、またはその行動を違法とする。そういう手段が考えられるわ。」

「じゃ、この問題は政治家が止めればいいだけの話なのかしら。」

「でも、動き始めた以上、そこには根回しがあったはずよね。何の見通しもなく始めることはないし、そこでは幾つもの約束がされたはずよ。つまり、今になって中止するということは、この事業を当てにしていた人たちをどうするか、という話があるわ。」

「なら２０００億という金額でさえ根回しで当てがあったという事なのね」

「そりゃそうだわ。その前提ですべての話を進めたの。このとき、財務省でさえ、その案に非公式とはいえOKを出しているはずだわ。」

「はい、やめます。ごめんなさい、で済まない話になっているのね。」

「そうよ、停止する方が、それらの根回しした人たちに謝って歩き、そこで起きた損失を補てんしてあげて、いろいろな人のプライドをなだめてとか大変なのよ。そのコストはこのまま突っ込んで、結局は破たんするかも知れない。それでも今現在の計算では継続する方がコストは小さいのよ。」

「どうすれば中止できるんでしょう。」

「このまま進ん無んだわ。そしていよいよ無理だと分かるでしょう。でもその時は更に停止するコストは増大するの。止めるコストよりも中断するコストは更に大きいの。考えてみて、無理だと分かっている一カ月まえになって、誰が世界に向かって、オリンピックは無理です！と宣言するわけ？そんなことするくらいなら、世界大戦でも起こして中断する方が、まだましだわ。」

「止めるっていうのはこんなにも難しいものなのね。」

「あら簡単よ。歯向かったら震え上がるように睨みを効かせればいいだけだわ。」

「そんなことをすれば周りからの信頼を失うんじゃないかしら。」

「あら大丈夫よ。そんなの震え上がらせている限りは問題にならないわ。これを選定した建築家、それを支持した文部官僚、政治家のひとりふたり、この辺りを厳しく罰すればいいだけよ。その人たちに、そうね、今の地位から引いてもらう、可能なら現生からも引退してもらえばいいの。」

「それは・・・黒い手段だわ。。。」

「そうよ、これがスターリン主義よ！」