４月１３日からＭＢＣの月火ドラマ『華政（ファジョン）』がスタート。
５０話予定。
公主（王女）として生まれながら激動の時代の権力闘争に巻き込まれ、死んだ者と偽って生き抜いていった貞明公主を中心とした長編歴史ドラマ。
『イ・サン』『トンイ』『馬医』とイ・ビョンフン監督作品を書いてきた脚本家キム・イヨンの新作長編史劇。『イ・サン』から始まってだんだん時代を遡っているような。
・『イ・サン』（２１代英祖／２２代正祖時代）
・『トンイ』（１９代粛宗時代）
・『馬医』（１８代顯宗時代）
・『華政』（１５代光海君／１６代仁祖時代）
１６０８年に宣祖〔ソンジョ〕（パク・ヨンギュ特別出演）が亡くなって光海君〔クァンヘグン〕（チャ・スンウォン）が王座に着いてまもなく、光海君の同母兄である臨海君〔イメグン〕（チェ・ジョンファン特別出演）が原因不明の死を迎える。宣祖の継妃仁穆大妃〔インモクテービ〕（シン・ウンジョン）は幼い我が子永昌大君〔ヨンチャンデーグン〕（チョン・ジンソ）の行く末を案じ、味方を増やそうと娘の貞明公主〔チョンミョンコンジュ〕（チョン・チャンビ）の婚礼を急ぐ。貞明公主と婿候補の洪株元〔ホン・ジュウォン〕（ユン・チャニョン）、康仁祐〔カン・イヌ〕（アン・ドギュ）の相性を占った王室ムーダンの垂憐蓋〔スリョンゲ〕（ペ・スリョン）は貞明公主に不思議な気を見つけるが・・・。
結局、永昌大君は謀反の罪を着せられて殺され、貞明公主は奴婢として硫黄鉱山に売られた上に江戸まで流れていくことになる。
時は流れ・・・。火器都監で火薬製造に強い関心を寄せた光海君はホン・ジュウォン（ソ・ガンジュン）に倭国から硫黄をこっそり持ってくるよう命じる。洪株元は朝鮮通信使の一行に紛れて光海君の命令を果たそうとする。一方、ファイという名前で男に偽装して生きてきた貞明公主（イ・ヨニ）は、朝鮮通信使が江戸に来ると聞いて朝鮮に戻る道を探していた。
実際の貞明公主は光海君時代は母の仁穆大妃とともに王宮の片隅に軟禁されていたようだ。人前に姿を見せることは滅多になく、光海君が「貞明公主はどうしている？」と聞いたとき仁穆大妃が「死んだ」と答え、光海君はそれを信じた、な〜んて話もある。このドラマはそんな話から発想して作られたのかもしれない。
貞明公主は光海君が追放されると軟禁を解かれ、王族の身分に戻って結婚もし、当時としては長寿の８２歳まで生きた。
■時代の流れ
１５９２ 壬辰倭乱（文禄の役）勃発
１５９２ 光海君、世子に冊封
１５９８ （日本：豊臣秀吉死去）
１５９８ 丁酉再乱（慶長の役）終息
１６００ 宣祖の正妃、懿仁王后死去
１６００ （英国：東インド会社設立）
１６０２ 仁穆大妃、宣祖の継妃に
１６０３ ★貞明公主誕生
１６０３ （日本：江戸幕府成立）
１６０８ 宣祖死去／光海君即位
１６１４ 永昌大君死去
１６１６ （中国：後金建国）
１６１６ （日本：鎖国を開始）
１６２３ 仁祖反正／光海君追放／仁祖即位
１６２７ 丁卯胡乱
１６２８ （英国：権利請願）
１６３６ （中国：後金、国名を清に改称）
１６３６ 丙子胡乱
１６４４ （中国：明滅亡）
１６４５ 昭顯世子死去
１６４９ 仁祖死去／孝宗即位
１６５９ 孝宗死去／顯宗即位
１６７４ 顯宗死去／粛宗即位
１６８５ 貞明公主死去
ドラマはどのへんの時代まで描かれるのかまだわからない。
予定された登場人物を見ると、仁祖時代あるいはその先の孝宗時代まで行きそうな様相だ。
結局は視聴率次第かもしれない。
また、この時間帯（ＭＢＣ月火１０時台）の長編史劇（５０話以上）は『ホジュン』以来外れがない。今回はどうなるか。
『ホジュン』（６６話／１９９９〜２０００年）チョン・グァンニョルが２０００年演技大賞受賞
『商道』（５０話／２００１〜２００２年）
『チャングムの誓い』（５４話／２００３〜２００４年）イ・ヨンエが２００３年演技大賞受賞
『朱蒙』（８１話／２００６〜２００７年）ソン・イルグクが２００６年演技大賞受賞
『イ・サン』（７７話／２００７〜２００８年）
『善徳女王』（６２話／２００９年）コ・ヒョンジョンが２００９年演技大賞受賞
『トンイ』（６０話／２０１０年）ハン・ヒョジュが２０１０年演技大賞受賞
『馬医』（５０話／２０１２〜２０１３年）チョ・スンウが２０１２年演技大賞受賞
『奇皇后』（５１話／２０１３〜２０１４年）ハ・ジウォンが２０１３年演技大賞受賞
『華政』（５０話予定／２０１５年）
■視聴率推移（ＴＮｍＳ全国版）
１話：１０．０％
２話：１０．５％
３話：９．０％
４話：１０．４％
５話：９．７％
６話：１０．０％
７話：９．２％
８話：９．９％
９話：８．３％
１０話：９．３％
１１話：８．２％
１２話：９．２％
栄光のＭＢＣ月火長編歴史ドラマとしては肌寒い数字が並んでいる。まだ（もう）４分の１。今後の巻き返しはあるか？
・『華政（화정）』サイト＆データ
http://www.imbc.com/broad/tv/drama/hwajung/
■脚本
キム・イヨン（マイラブ・パッチィ、百万長者と結婚する方法、イ・サン、トンイ、馬医）
■演出
キム・サンホ（シークレットカップル、ファンタスティックカップル、紅の魂、私の心が聞こえる？、アラン使道伝、男が愛するとき）
チェ・ジョンギュ（馬医、ツーウィークス、トライアングル）
登場人物はかなり多く予定されている。
でも、俳優未定の人物も多く、ちゃんと登場するかどうかわからない。
■登場人物＜＞内は実在人物の生没年
光海君〔クァンヘグン〕（チャ・スンウォン／子役イ・テファン）＜１５７５〜１６４１＞
１５代王／１４代宣祖〔ソンジョ〕の庶次男
貞明公主〔チョンミョンコンジュ〕（イ・ヨニ／子役ホ・ジョンウン、チョン・チャンビ）＜１６０３〜１６８５＞
光海君の異母妹／１４代宣祖の嫡長女
綾陽君〔ヌンヤングン〕（キム・ジェウォン）＜１５９５〜１６４９＞
後の１６代仁祖〔インジョ〕／１４代宣祖の庶５男、定遠君〔チョンウォングン〕の長男
洪株元〔ホン・ジュウォン〕（ソ・ガンジュン／子役チェ・グォンス、ユン・チャニョン）＜１６０６〜１６７２＞
火器都監の実質的責任者／後に貞明公主の夫
康仁祐〔カン・イヌ〕（ハン・ジュワン／子役イ・テウ、アン・ドギュ）
名門家の後継者
姜周愃〔カン・ジュソン〕（チョ・ソンハ）
カン・イヌの父／司訳院の副正（従３品）
❊注：カン・イヌの父となっているが番組サイトでは姓の字が異なっている
＜王室関連＞
宣祖〔ソンジョ〕（パク・ヨンギュ特別出演）＜１５６７〜１６０８＞
１４代王
仁穆大妃〔インモクテービ〕（シン・ウンジョン）＜１５８４〜１６３２＞
１４代宣祖の継妃／貞明公主の母
永昌大君〔ヨンチャンデーグン〕（チョン・ジンソ）＜１６０６〜１６１４＞
１４代宣祖の嫡長男／貞明公主の同母弟／光海君の異母弟
臨海君〔イメグン〕（チェ・ジョンファン特別出演）＜１５７２〜１６０９＞
１４代宣祖の庶長男／光海君の同母兄
定遠君〔チョンウォングン〕（チャン・スンジョ）＜１５８０〜１６１８＞
綾陽君の父／１４代宣祖の庶５男／光海君の異母弟
興安君〔フンアングン〕（？）＜１５９８〜１６２４＞
１４代宣祖の庶１０男／光海君の異母弟
仁城君〔インソングン〕（？）＜１５８８〜１６２８＞
１４代宣祖の庶７男／光海君の異母弟
貞恵翁主〔チョンヘオンジュ〕（キム・ギュソン）＜１５８４〜１６３８＞
１４代宣祖の庶次女／定遠君の同母妹
昭顯世子〔ソヒョンセージャ〕（？）＜１６１２〜１６４５＞
１６代仁祖の長男
鳳林大君〔ポンニムデーグン〕（？）＜１６１９〜１６５９＞
１６代仁祖の次男／後の１７代孝宗〔ヒョジョン〕
姜嬪〔カンビン〕（？）＜１６１１？〜１６４６＞
昭顯世子の妃
＜朝廷関連−光海君派＞
金介屎〔キム・ゲシ〕（キム・ヨジン／子役シン・リナ、チョ・ジョンウン）＜？〜１６２３＞
元宣祖付きの尚宮／光海君の側近
李爾瞻〔イ・イチョム〕（チョン・ウンイン）＜１５６０〜１６２３＞
光海君政権の最高実力者／大北派の首長
鄭仁弘〔チョン・イノン〕（ハン・ミョング）＜１５３５〜１６２３＞
光海君政権の実力者／大北派の顔
許筠〔ホ・ギュン〕（アン・ネサン）＜１５８９〜１６１８＞
光海君の寵臣／小説「洪吉童伝」の作者
柳希奮〔ユ・ヒブン〕（ユ・スンモク）＜１５６４〜１６２３＞
光海君の妃の兄／大北派
李沖〔イ・チュン〕（チョン・ギュス）＜１５６８〜１６１９＞
孝寧大君の７代孫
尚膳（イ・ジェグ）
光海君の最側近内侍
姜弘立〔カン・ホンニプ〕（？）＜１５６０〜１６２７＞
武臣／後に後金の捕虜になる
李定票〔イ・ジョンピョ〕（？）
イ・チョムの腹心
＜朝廷関連−仁祖派＞
汝貞〔ヨジョン〕（？）＜？〜１６５１＞
女官／後に仁祖の側室、昭容趙〔ソヨン・チョ〕氏
金自点〔キム・ジャジョム〕（？）＜１５８８〜１６５１＞
西人派／後に仁祖反正の主導者
洪霙〔ホン・ヨン〕（オム・ヒョソプ）＜１５８４〜１６４５＞
ホン・ジュウォンの父
尹〔ユン〕氏夫人（カン・ムニョン）
カン・イヌの養母／カン・ジュソンの夫人
金リュ〔キム・リュ〕（パク・チュンギュ）＜１５７１〜１６４８＞
文臣／西人派／後に仁祖反正の首謀者
金慶徴〔キム・ギョンジン〕（？）＜１５８９〜１６３７＞
キム・リュの息子
李貴〔イ・グィ〕（チャン・グァン）＜１５５７〜１６３３＞
文臣／西人派／後に仁祖反正の首謀者
李時白〔イ・シベク〕（？）＜１５８１〜１６６０＞
イ・グィの長男／後に仁祖反正の若手リーダー
李時�掘魅ぁΕ轡丱鵝諭福�）＜１５９４〜１６６０＞
イ・グィの次男
李礼順〔イ・イェスン〕（？）＜？〜？＞
イ・グィの娘／後に昭容趙氏の側近
崔鳴吉〔チェ・ミョンギル〕（？）＜１５８６〜１６４７＞
文臣／後に仁祖反正の功労者／さらに後に貞明公主の右腕
金尚憲〔キム・サンホン〕（？）＜１５７０〜１６５２＞
文臣／チェ・ミョンギルのライバル
李曙〔イ・ソ〕（イ・スンヒョン）＜１５８０〜１６３７＞
文臣／火薬開発研究者
＜朝廷関連−その他＞
李元翼〔イ・ウォニク〕（キム・チャンワン）＜１５４７〜１６３４＞
宣祖、光海君、仁祖の３代に渡って領議政を歴任／清白吏として有名／南人派
李徳馨〔イ・ドッキョン〕（イ・ソンミン）＜１５６１〜１６１３＞
ホン・ジュウォンの師／宣祖時代の名臣
李恒福〔イ・ハンボク〕（キム・スンウク）＜１５５６〜１６１８＞
イ・ドッキョンの友人／宣祖時代の名臣
＜火器関連＞
張峰首〔チャン・ボンス〕（パク・ウォンサン）
火器都監の焔硝工（火薬材料の製造責任者）／貞明公主の助力者
趙玄〔チョ・ヒョン〕（？）
チャン・ボンスの弟子
李栄富〔イ・ヨンブ〕（キム・グァンギュ）
硫黄鉱山掘り
李義立〔イ・ウィリプ〕（クァク・ドンヨン）
イ・ヨンブの息子／硫黄鉱山掘り
方勤〔パン・グン〕（チョ・ジェリョン）
火器都監の下級監督官
洙悳〔スドク〕（カン・デヒョン）
火器都監の土壌採集係
玉珠〔オクチュ〕（ファン・ヨンヒ）
火器都監の厨房責任者
銀雪〔ウンソル〕（ヒョン・スンミン）
オクチュの娘
慈勁〔チャギョン〕（コンミョン／子役カン・チャニ）
貞明公主の護衛武士／元日本の奴隷
＜その他＞
チェ尚宮（キム・ソイ）
幼い貞明公主付きの尚宮
垂憐蓋〔スリョンゲ〕（ペ・スリョン）
王宮のムーダン
李懿信〔イ・ウィシン〕（？）
図讖思想家／イ・チョムやキム・ゲシの仲間
マルノ（チャン・ヒョクチン）
出島の守官／江戸商団の一員
鄭命寿〔チョン・ミョンス〕（？）＜？〜１６５３＞
清の通訳官／朝鮮の官奴出身
河世国〔ハ・セグク〕（？）＜？〜？＞
通訳官／ホン・ジュウォンが清に送り込んだスパイ
李瑄〔イ・ソン〕（？）
懐恩君〔フェウングン〕の娘／清の捕虜でホンタイジの侍女
ヌルハチ（？）＜？〜１６２６＞
後金（清）の初代皇帝
ホンタイジ（？）＜１５９２〜１６４３＞
清の２代皇帝
ヨンゴルテ（？）＜？〜？＞
清の将軍
万暦帝（？）＜１５６３〜１６２０＞
明の１４代皇帝／明衰退時の皇帝
毛文龍（？）＜１５７６〜１６２９＞
明の武将
ドハ（クァク・ミノ）
カン・ジュソンの腹心
イタチ（大谷亮平）
江戸の硫黄商人
南師古〔ナム・サゴ〕（チョン・ムソン特別出演）＜１５０９〜１５７１＞
学者／予言者
金悌男〔キム・ジェナム〕（パク・チイル特別出演）＜１５６２〜１６１３＞
仁穆大妃の父
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