今日はその１を書いた後、年賀状書きなどしておりました。
さて後半です！
６、「超絶技巧―明治工芸の粋」（三井記念美術館）
刀装具や金工の技術には目を見張るものがありました！安藤緑山の「竹の子・梅」をはじめとする象牙彫刻もユーモラスで面白く、明治の海洋堂という気がしました。細かい技術に吸い込まれた展覧会でした。
７、「ラファエル前派展」（森アーツセンターギャラリー）＋「ビューティフル展」（三菱一号館美術館）
２つが補完しあってイギリス美術の代表作を見せてくれたという感じですので、２つを同着にあげてます！「ラファエル〜」でミレイの「オフェーリア」やハントの「良心の目覚め」といった有名な絵を味わい、悲しげな女性の肖像に惹かれました。気になった絵が絵葉書になってなかったのが残念！
「ビューティフル〜」でその後の唯美主義を扱ってましたが、こちらは工芸もありドレッサーのティーポットがそろばん玉みたいな形で面白く、またビアズレーのサロメの挿絵はおどろおどろしくてすさまじかった。よく知らなかった英国美術史への目を開かせてくれました。
８、「ボストン美術館 華麗なるジャポニズム展」（世田谷美術館）
モネも「ラ・ジャポネーズ」の大画面にうなったのもさることながら、その前後の広重の浮世絵とその影響を受けた西洋絵画の比較展示、日本と西洋の工芸の比較展示がとても面白く印象に残りました。図録は買わなかったが、展示されていたモネと広重の絵葉書セットを購入しました！！
９、「チューリヒ美術館展」（国立新美術館）
白い壁に掛けられた展示にユニクロや無印良品の空間を思い出し不思議な感覚にとらわれました。昔、上野の森美術館の「MOMA展」を中学時分に家族で見に行き印象派以降の美術を知ったもののあまり覚えていなかったのだが、今回はクレーやシャガール・ダリの絵に惹かれクレーの生涯に興味を持ち始めました。図録は現代的なデザインで章ごとに図版・解説が交互に登場し、とてもおしゃれです！
１０、「こども展」（森アーツセンターギャラリー）
これもあまり期待しないで行った展覧会でしたが、パンフレットで紹介されていたルノアールの「ジュリー・マネの肖像」もさることながら、家族の肖像画やピカソが子供のために作った紙のおもちゃなど興味深いものがあった。印象に一番残った絵の絵葉書を買いそびれたのが残念。
（次点）
＊「世紀の日本画展」（東京都美術館）
後期のみ出かけたが、「道産子追憶乃巻」という長い日本画のクマの冬眠のクローズアップや白樺の林の全景など視点がいろいろ変って四季を表すさまに見惚れました。小茂田青樹「虫魚図巻」も見ごたえありました。図録を見る限りだと前期のほうが観たい絵が多かったのが残念！
＊「大倉コレクションの精華�掘醜�芸品物語」（大倉集古館）
改装のため休館ということで初めて行った博物館であった。中国式の開けた空間の中で見た能装束がとても印象的で、染織に興味を持って図書館で能装束や小袖の本を借りてみていたほどであった。図録がなかったのが残念！
＊「机上の世界」（長谷川町子美術館）←美術館博物館コミュでは「机上の小品」と書いてしまいましたが間違えてました。すみません。
速水御舟の「ざくろ」の絵が見事でして、また静物画で見入ったものが何作かありました！
図録もなく絵葉書もなかったのが本当に残念〜！
以上になります。ほかに見にいった展覧会はあるんですが今回は割愛。
来年も「東山魁夷展」とか「ルーブル美術館展」「仁阿弥道八展」などなど見たい展覧会はいっぱい！楽しんでみられるといいなあ〜。
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