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2015年04月22日15:46

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パラオ慰霊の旅に思う、天皇陛下が背負う使命とは

記事 田原総一朗
2015年04月20日 11:28
http://blogos.com/article/110505/
戦後70年を迎える今年、天皇皇后両陛下は、パラオ慰霊の旅を終えられた。両陛下は、戦後50年の年には沖縄、広島、長崎を訪問された。戦後60年には、サイパンを訪れられている。

サイパンでは、多くの日本人が身を投げたバンザイクリフで、両陛下は祈りを捧げられた。実は、サイパン訪問と同時に、先の戦争の最激戦地、ペリリュー島を含むパラオも訪れたいと、強く希望されたという。だが、施設やさまざまな問題で、実現しなかった。10年を経て、ようやくパラオ訪問が実現したのだ。

天皇皇后両陛下の慰霊への思いは格別に強いように感じるのは僕だけではないだろう。天皇陛下が終戦を迎えられたのは、小学校6年生のときだ。以来、天皇陛下は昭和天皇からさまざまな思いを聞いてきたのではないだろうか。戦争に対する責任、国民への思い……。当時、11歳だった天皇陛下が背負わされたものは重い、ほんとうに重いものだったろう。僕はそう思うのだ。

僕は、天皇陛下の1歳年下である。終戦のときは小学校5年生だった。あの戦争が終わったとき、僕はすごい衝撃を受けた。それまでの価値観が崩れ、何も信じられなくなった。その体験があるからこそ僕も、戦争はもう絶対してはならない、と強く誓っているのだ。

天皇に即位されて以後、今上陛下は慰霊のための人生を送られている、と僕は感じている。それは、使命といってもいいのではないか。その想いは、近年とくに、折り目ごとの挨拶に強く表れているようにも感じる。

「先の戦争では300万を超す多くの人が亡くなりました。その人々の死を無にすることがないよう、常により良い日本をつくる努力を続けることが、残された私どもに課された義務であり、後に来る時代への責任であると思います」(平成26年誕生日)

「本年は終戦から70年という節目の年に当たります。(中略)この機会に、満州事変に始まるこの戦争の歴史を十分に学び、今後の日本のあり方を考えていくことが、今、極めて大切なことだと思っています」(平成27年新年挨拶)

こうした天皇陛下の言葉を、僕たちはもっと心して受け止めなければいけないのではないか。ペリリュー島で深く頭を垂れて祈られる、両陛下の姿を見ながら、僕はそう強く思った。

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