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2015年04月13日00:47

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四月花形歌舞伎(中日劇場)4/5

中日劇場での歌舞伎の公演は久しぶりだとか。猿之助と愛之助中心の花形役者で、演目も非常にわかりやすいものを選んできた感じです。
まずは昼の部を見てきました。

「操り三番叟」
中日劇場の開場50周年をお祝いして、まずはおめでたい演目から。
右近さんの三番叟。糸につられた人形の動き、見ているだけで楽しいです。本当に糸でつられてるみたい。からまって切れちゃうのをなおしてあげるのも面白いです。

「雪之丞変化」
今回の猿之助さんの上演のために書かれた脚本だそうですが、過去の雪之丞作品、あんまり見たことないんですよね・・・。
開演前のアナウンスが、猿之助さんの声で、携帯電話の〜とかやってくれるのが面白い趣向でした。このへんから、すでにおやっと思ってたのですが、幕開けの音楽が、歌舞伎っぽくなさすぎて、どこの大衆演劇??って感じでさらに面食らいました。うーん、何が始まるんだ・・・。そして、見終わっても、なんとなく歌舞伎を見たって感じはせず(笑)。スピーディでわかりやすいお話で、単純に楽しかったけど。見せ場も満載で、これはこれでありなんだろうなあ。
猿之助さんは、雪之丞と闇太郎と雪之丞母ゆきの三役。立ち回りでの雪之丞と闇太郎の早替わりで見せるところはさすがでした。すごいいきおいでくるくる変わるからちょっと目が回りました(笑)。
さすがと言えば、やっぱり盛り上がるのは、宙乗り。花道のない中日劇場で、宙乗りをどうするのかと思っていたら、舞台上手から客席の上を斜めに下手側に渡る形。日本一長い宙乗りなんだとか。猿之助さんは、そこを往復すると言っていたのがどうなるのかさっぱり予想がつかなかったし、そもそも役者がなんで空飛ぶの?ってところから謎でしたもの。敵の屋敷に乗り込むのに凧に乗って空から、というのでまず納得。さらにそれが途中で狙撃されて凧から落っこちたところを今度は傘を開いてゆるやかに降りてくるとか、ただじゃ終わらせない演出がさすが。これは面白かった。
そして、女形雪之丞の舞台の場面が劇中劇として登場しますが、「関の扉」の桜の精。黒主を愛之助さん。それから「本朝廿四孝」八重垣姫の奥庭の狐のくだり。このふたつを結構な尺をとってしっかり見せてくれちゃったりするのが大サービスって感じでなんだかとても嬉しい。猿之助さん、本興行でこういう役、やらない・・・ですよねぇ。でも、これもっと見たい。
愛之助さんは、雪之丞の師匠の菊之丞。そんなにたくさん出番はないけれど、上方のはんなりとした関西弁がさすがネイティブでしっくりきていて、良かったです。ふたりでもっとがっつり絡むような演目が見たかったなあ。
若手の役者さんがそれぞれに大活躍でしたが、印象的だったのは米吉くんのお初。そんなに色々見てる訳じゃないけど、こういう役どころってなんだか新鮮。スリなんだけど、雪之丞に片思いなところが可愛くもあり。なかなかいい女じゃないですか。隼人くんは闇太郎の子分で、猿之助さんと一緒に立ち回りもあったりして。それにしてもスタイル良いなあ。それから、雪之丞と恋に落ちる敵の娘の浪路は梅丸くん。まだ10代なんですねえ。愛らしいお嬢さんでした。
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