ある日、この村に転校生がやって来た。
転校生は勉強や運動が良く出来て、
面倒見が良く、
転校生はたちまちクラスの人気者となり、
クラスの中心人物となった。
私は少し目立たない地味な性格で、
少しクラスに馴染めず、本をただ読んでいた。
そんな私を見兼ねてか、
転校生は私に対してちょっかいを出すようになった。
イジメほどではないが、消しゴムを隠したり、
他の人の性を私になすりつけたりする程度だった。
私も構ってもらっていると思い、
あまり大事にはしなかった。
日に日に段々エスカレートして行く中、
新たなる転校生がやってきました。
転校生は今の現状をイジメと捉え、
私に味方しようとしました。
学年で問題となり、
イジメは表立ってなくなりました。
しかし、イジメは陰湿な物へと切り替わりました。
証拠がでないように、
誰かがわからないように、
新しい転校生と私にだけ
イジメがありました。
新しい転校生は登校拒否となり、
私は最後の忠告を転校生に言いました。
『これ以上続けるなら覚悟しんしゃい。私はあなたを許さないから。』
転校生以外のイジメに参加していた人は、
『もう◯◯に構うのはやめよう。他を探せばイイやん。』などと言いました。
転校生は、それでも続けようと私をトイレに呼び出し、水をかけようとしました。
私が覚えているのは、ここまでです…
後は、転校生の小指を噛みちぎり、
転校生がいる事実さえない物となりました。
転校生は病院にすぐさま駆け寄り、
指を噛み切られたので、助けてほしいと言いました。
医師。
『元々無い指をつなぐことは出来ない。それは、あなたの本当の指なのか。』
おばさん
『あなたを産んだなんて、覚えがない。誰かと間違えてるのでしょう。』
おじさん
『誰か知らんが人の家に勝手に入るな。警察を呼ぶぞ。』
友達だった人
『転校生なんて、この村には居ないね。』
転校生は日に日に自分を見失い、
山奥の小屋で白骨化しました。
来る日も来る日も待ち続けたのかもしれません、
今日、村は平和です。
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