皆さん、あけましておめでとうございます
例年通り、年越しは横須賀基地でカウントダウン花火と成りました
先週、宇奈月ダムに行こうとして吹雪の中、お亡くなりに成ったデジカメですが、結局後継機種が気に入らないのでまた同じカメラを新古で緊急導入しました
オリンパスの典型みたいな駄目カメラで、今後もカス写真を量産する事に成ります(皆さんにお見せしているのは、たまたま良く撮れたものです)
ヴェルニー公園の屋台も、お馴染み横須賀名物「猿麺」や「チーズモック」などが並びます。
勿論、名物海自有志によるカレースープ配布も有り
しかし今回新たに、巨大「かき小屋」が出現
全国あちこちに「かき小屋」出来ちゃって、有り難味が薄れると感じてるのは私だけでしょうか・・・
定位置についてカウントダウンを待ちます
直前に雨が降った為、人出は例年より少ないですが、それでもこの状態。
港内の照明が消されていよいよ秒読みです。
でで〜ん
あけましておめでとうございます。
カメラの設定をミスって、大きな花火が撮れてません。
最後に大玉で終わりです。
そのまま視線を山の向こうに移すと、八景島ではまだまだ盛り上がってました
という訳で、2015年がスタートです。
大晦日の日中は、またもや「インターステラー」を観てきました
昨年は複数回観た映画が3本と、映画当たり年だったです。
一本の駄作を除いて、他の作品も佳作ばかり。
という訳で、2014年の映画一位は同立3本と成りました。
「RUSH プライドと友情」
「プレーンズ2 ファイアー&レスキュー」
この二本は日記などで散々褒めちぎった通りです。
そして「インターステラー」
正直、全くノーマークだったんですが、K−9さんに強く勧められて観たら、腰が抜ける程に良かったです。
元ネタにACクラーク先生などの古典ハードSFを挙げる人が多いですが、私が強く感じたのは「ロバート・L・フォワード」です。
彼の小説は、科学者である自身の論文を一般に啓蒙する為に小説化したもので、面白いかと問われれば今ひとつって感じでした。
でも片道旅行の宇宙探検科学者、重力の影響により時間差、過去に通信を送るなど、ネタはまさにそのまんま。
そのネタをベースに、ノーラン兄弟が人間ドラマに練り直して映画の脚本にしたと強く感じます。
映画そのものとしては、やはり2001年との類似性を語る人が多いですね。
これはフイルム撮りによる照明の感じと、ジマーの音楽(またしても!)が2001年に使われた前衛音楽に類似してる事、ブラックホールのシーン、モノリスを思わせるロボットのデザインなどからの印象だと思います(勿論送り手は意図的にやってるのでしょう)
でも画面の作りから私が受けた印象は「ライトスタッフ」に似てるでした。
と思ったら、撮る前にスタッフ教育でライトスタッフを見せたそうです。どうりで。
この二作の大きな共通点として、アナログに拘った事を挙げられると思います。
80年代の合成全盛期の中、スタジオ二階から外に模型を放り投げて撮影したライトスタッフ。CGI全盛の今日、フイルム撮りとライヴ撮影に拘ったインターステラー。
そういえば、主人公の顔付きも今時ではなくて20世紀型だし、名前のクーパーも「ゴードン・クーパー」と無関係って事は無いですよねぇ。
とにかく、脚本、演技、画面の全てを徹底的に良く練り込んで作られた映画だと思います。
そして各所に散りばめられたSFファンがニヤリとする遊び。
私のお気に入りはお爺ちゃん役のジョン・リスゴー。
映画2010年で、ディスカバリー号を設計したウォルター・カーノウ博士を演じたその人です。
2回鑑賞では足りないので、また観に行きそうです。
劇場大画面だからこそより価値の有る映画の一つですね
そして駄作とは勿論「フューリー」です。
これを観てしまうと、同じブラット・ピットの「イングロリアス・バスターズ」が超面白い映画だったのではないか?と思えて来るくらい
駄作と書きましたが、私自身はこのい映画、狂喜して観ました。
とにかく、小道具・大道具・衣装など、画面に映る物体の凝り方が異常とも思える程本気です。
シャーマン戦車も、史実とは逆に、演出で寄せ集め感出す為にバラバラのタイプが揃ってます。米軍では使ってないA2まで。
無印初期型から、これってイスラエル製のスーパーシャーマンでしょ?って思える物まで出演してます
主人公は特権でA3E8(イージィエイト)シャーマンですが、他のタイプと違和感が出ないように防盾のキャンバスカバーは外されてます。
シャーマンが泥濘で走るシーンで、初期型のサスペンションと、E8の新型HVSSサスの動きの違いをアップで比較できるシーンなんか誰得なんでしょ?(笑)
何とドイツ軍のタイガー戦車は本物
ですが、うそ臭い使い方でCGIにしか見えません。それって本末転倒・・・演出無能だろ。
主人公特権といえば、ブラピは独軍突撃銃を使ってますが、これってどう考えても本人の趣味だよねぇ。
批判してるミリオタの皆さん、パンツァーファーストがどうのこうのなどと話されてますが、私にはオタクの自慰行為にしか見えません。
映画はミリオタの為に公開してる訳じゃないのですよ。
この映画の問題はもっと根本的な点にあると思います。
映画のジャンルに「描写物」ってのがあります。
主に酷い境遇に置かれた人々の日常を坦々と描くタイプのドキュメンタリー風映画ですね。
戦争映画だと「Uボート」が典型例だと思います。
坦々とはいえ、そこは人間ですから、置かれた境遇を少しでも改善しようと努力したり、脱出しようとしたり、何らかのリアクションが付き物ですよね。
ところが「フユーリー」には何もありません。
有るのは画面描写だけで、キャラクターが無い出演者がバカみたいにダラダラと写ってるだけです。
話の内容がなく、かと言って嘘臭さ満点な描写はリアルに徹して何かを観客に感じてもらおうとする訳でもなく、観ていて苦痛すら感じますね。
フューリーとイングロリアスバスターズを足して二で割ったら良い映画に成ったのではないでしょうか。
でもそれって「戦略大作戦」じゃぁ
そういや、イーストウッドの息子出てるし、偶然?
ところで、動けない一台の米軍戦車が、独軍歩兵大部隊と戦う映画って過去にもありましたよね。
「サハラ戦車隊」です
戦時中の国策映画ですが、米国の国策映画って無茶苦茶面白いんですよね。この作品もそうした作品の一つです。
90年代にカラーでリメイクもされました。主演はジョン・ベルーシの息子ジムで、これも佳作でした。
何より主演?のM3中戦車が生きていて、「1941」に出た戦車(シャーマンにFRPボディー載せてM3にしたもの)も同じ「LULUBELL」号
のマーキングが施され、オマージュとされてました。
ついでに「宇宙戦艦ヤマト2199 星巡る方舟」も語りましょうか。
光子魚雷は止めろ
旧作でスタッフは「空軍大戦略」観て戦闘機や爆撃機の動きを作画に反映させたそうですが、2199ではスタートレック見せて画面やキャラクターのコピーするようにと指令があったのでしょうか。
相変わらず、どこかで観たシーンと台詞の寄せ集めにしか見えません。
作品から伝わって来るのは「漢字が沢山散りばめられた設定考えられるオレ様って頭いい!」ってメッセージですね。
受け手で賞賛されてる方々からも「漢字が一杯の設定理解出来るオレ様って頭イイ〜!」とのオーラを感じます。
逆に私にはどちらもバカに見えるのですが、私の感覚がおかしいのでしょうか
そういえば、インターステラーを強く勧めて下さった方から「○淵君に『バカメ』ってメッセージ送ってあげたら?」とか言われましたけど、「ローレライ」の仕事した時に樋○監督に正直な感想送って面倒な事に成ったので、もうしません(笑)
あっ、2199にしては映画版はマシな作品だったと思います。
11月から12月にかけて、画家の故TKさんの実家兼アトリエを取り壊す為に、遺品整理の手伝いに行ってました。
40代以上の方なら、必ず絵本や図鑑、雑誌や模型の箱絵などで絵を見ている筈の画家です。
初期は怪獣が多く(ウルトラや東宝、書籍オリジナルの「世界の怪獣」など)、晩年は単体の航空機や帆船などの作品が多かったです。
著作権があるので、原画を皆さんにお見せ出来ないのが残念です。
トラック野郎の絵(プラモの箱絵とは別)には抱腹絶倒なシチュエーションが多く、片付けしながら引き付けを起しそうに成りました。
発見としては、深海潜水艇初代「しんかい」が当初はイエローとブルーで塗装される予定だったのが図鑑の原画と、うちの職場に残されてる謎の塗装の模型が合致して分りました。
また、資料の中には陸兵器関係だけ全く無くて、別保管されてたまま失われたと推察されます。
何も無いのも何んなのでBL雑誌でもどうぞ。
一緒に作業されてた方が「次は高荷さんかな、大塚(康生)さんかな」と神をも恐れぬ発言をしていたのが可笑しかったです。
その高荷義之先生の個展が弥生美術館で開催されてました。
http://www.yayoi-yumeji-museum.jp/yayoi/exhibition/now.html
私は弥生美術館に行く時は、必ず寄るカレー屋(正確にはフルーツパーラー)があります。
東大正門の向かい「まんさだ」です。
店構えも大正時代ほぼそのまま。
ハヤシも美味そうなのですが、またカレーを頂いてしまいました
今回はカウンターだったので、女将やお手伝いのオバチャンとも話しが弾みます。
店内も大正時代そのまんまですが、紹介はまた改めて。
とうい訳で弥生美術館です。
竹久夢二美術館とい並立ですが、私は夢二より高畠華宵の方が好みなのです。
高荷先生の絵で、世間の人に一番沢山見られた絵って、大友克洋の「気分はもう戦争」のカバーイラストではないでしょうか?
http://www.interq.or.jp/blue/junya/appleparadise/html/okcomics/ok-06-kms.html
残念ながら原画はもう失われていて、展示出来なかったそうです。
それにしても、来客の中に質の悪い人達が多数居て閉口しました。
オタクで美術館初体験だったのだろうと思います。
備え付けのノートに自分だけ齧りついてガリゴリ描いてるのはまぁ仕方ないとしても、部屋中に響き渡る大声で自慢話を際限無く続けてるグループとか何とか成らないものでしょうか。しかもレベル低い内容を自慢されてもなって感じです。
まさに2199のガサツな蛮族ガトランティス。
この日は、夢二美術館でギャラリートークがあったので、大人しい地味な感じの女の子多数や、美術通らしい上品なお年寄りなどが来場されてて、特別展会場のフリーダムっぷりにビックリされたと思います。
美術館といえば、「ノルマンディー展」にも行ってきました
美術館の窓から。
中央にスカイツリー。
こちらは前の緑は新宿御苑、その向こうが皇居、さらに向こうが東京タワー
絵画自体は、18世紀から20世紀初頭までの仏ノルマンディー地方の風物です。
美術として楽しむ他に、写真の無い時代の記録としても有効です。
一つ気に成ったのは、この地方独特の西風から畑を守るボカージュ(石垣)が見当たらなかった点。
20世紀に入ってから普及したものなのでしょうか?
他にも「史上最大の作戦」のロケで使われた場所の同じ地点の風景とか、オタク的視点の楽しみも満載でした
昨年最後の講演聴講は「博物館的視点から見た日本の航空史」と成りました
会場は品川の物流博物館。
講師は国立科学博物館の鈴木一義産業技術資料情報センター長です。
うちの技術部長の恩師でもあり、最近はTVにもよく出演されてますので顔を見た事がある方も居ると思います
科博で保存している実物機体の一つに「モ式六型飛行機」があります。
ところが、科博を改築する際、中に何を展示するかまで配慮せず新館建物設計した為に、これを展示する事が出来ないそうです。典型的お役所仕事ですね
仕方が無いので現在は筑波で保管し、職員以外は見ることが出来ない状態だそうです(なので筑波見学を交渉中)
もう一つ、上野に展示出来ない科博所有機体にYS−11量産1号機(通算3号機)があります。
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1932358196&owner_id=1602714
先日ニュースでも話題に成った国土交通省所有(つまり航空局)の最後のYS−11が、無事売却先が決まったのですが、同じT101格納庫に今は二機並べて保管されてます
両方とも書類上はもう飛べませんが、動態として保存するのに年6000万、保管に1億2000万円かかります。
これも国の所有物を国の施設で維持保管してるからで、いわばお友達価格で破格の安値なのです。
ゼロ戦里帰り、飛行状態で日本が所有って小躍りしてるミリオタやマイミクさんが居ますが、きっと月1000万くらい発言同様に軽くポンと寄付してくれるんでしょうね、いやぁ流石目的意識がある方は覚悟が違う。凄いや。
YSを買い取った航空機リサイクル会社も前途多難だと思います。
それよりも、このT101格納庫、どうやら解体が内定したそうです。色々な意味でピンチがすぐそこにやって来ています
さて、お次は民生食堂打通作戦の続き
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1934659869&owner_id=1602714
前回の訪問で中休み中だった両国の「下総屋食堂」へと行って参りました。
何やら歴女と思われる女性二人組みが入ろうか迷よってウロウロしてますね。
中はこんな感じ。
丸椅子も穴あきと無しなど何種類か見受けられます。
昔は向こうの部屋は無く店舗で、タイルのある所まで厨房だったそうです。
テレビがまだアナログなのも良い味です
ガラスの外に薪も見えますが、今は使って無いそうです。
外から見るとこんな感じ。
時計が二つありますが、振り子時計はもう動いてません。
今は竃ではなく、ガスコンロと成りました。
厨房のカウンターの脇のガラスケースの中からメニューを選んで買います。
元祖ファーストフードですね
先ほどの歴女さん達がご主人から買い方を教えてもらっています。
我々も、前回同様たると上校さんに、じゃむ猫さんを加え昼酒開始です
素朴な味わいがたまりません。
厨房奥のVIP入り口より常連客の方が来店されました
この後、お客の引けたので、ご主人や女将さんから昔の話を多々うかがいました
民生食堂の組合は、昨年3月で遂に解散と成ったそうです。戦後の一つが消滅しました。
昔は隣に相撲部屋があって、角界ではお酒は隠語で「馬力」と呼んでたそうです
ご主人は戦時中は伊東製鉄とうい会社で鉄道のブレーキシューなどを作る作業をされてたそうですが、この企業については現在調査中です。
戦時中は大豆を原料とした代用醤油を使ってたそうですが、これはよく言われる代用醤油ではなく、簡易即製醤油のような物だったと想像します。
この日の夜は、J−Tankの台湾メンバーの方が来日されたので、中華宴会と成りました。
移動中に秋葉で発見したもの。
レンガ高架の耐震補強ウオッチも抜かりなく。
お店はこちら。
ひたすら飲食いですが、大味です。
紹興酒に燗を効かせてザラメを入れるのは、大陸で日本軍が発明した飲み方だそうです。
日本人には酸味がキツ過ぎるので、温度を上げて甘口に近付け、さらに砂糖まで加えたのですね。
不自然だとは思ってましたが、これで納得です。
そのJ−Tankもこの冬で20号。
私も何かしようとした形跡。
それにしても五式戦車の砲塔、過剰にデカイですねぇ。
そしてコミケです。
新刊が配送トラブルで届かないというパニック
何とか早朝に、む〜さんがデポで受け取って(でも三個口のうち一個が行方不明)開場に間に合いました。
参加の皆様、来場の皆様、お疲れさまでした。
今回のコミケでは、いつになく買い物をしています。
ベイリー橋が激しくツボ
遠すぎた橋のあのシーンが名和訳の台詞と共に甦りますね。
いつもレーシングカーのコピー誌出してるサークルからは満を持して「ニッサンZXT−GTP」が。歴史に残る猿勝ちマシンの一つですし、実車も動態保存されてますが、日本ではマイナーですから、誰得特集なのか。
もう一つ誰得サークルとして、往年のスポーツプロトタイプや下位フォーミュラを採り上げてるサークルが参加されてました。奥付けを見たら住所がうちから歩いて行ける場所なのでビックリ。
そしてコレ。
ゴンザリオ、鉄ちゃんに成る
おしまい。
ログインしてコメントを確認・投稿する