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2015年03月03日01:41

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【ニュース】小中にエアコン なぜ進まない?

7割の小中校で未設置 教室のエアコン設置が進まないのはなぜ?
2015年03月02日 15:11 THE PAGE



埼玉県所沢市で先月15日、教室のエアコン設置をめぐる住民投票が行われました。これは、航空自衛隊入間基地の騒音のために窓を締めきる周辺の小中学校に暑さ対策としてエアコンを設置するかどうかの賛否を問うたものです。市条例が定めた「多数票が有権者の3分の1以上」という条件に届かず判断は先送りされましたが、小中学校のエアコン設置はこれまでもたびたび議論になってきた問題です。この住民投票によって、改めて公立小中学校のエアコン設置率の低さが注目されているのです。

「我慢することも必要」根強い精神論

 文部科学省が3年に1回の割合で行っている調査によれば、全国の公立小中学校のエアコン設置率は29.9%。前回調査の18.9%に比べると大幅に増えていますが、いぜん公立小中学校のうちの7割はエアコンが付いていません。一方、気象庁が1931年から2010年に全国の15地点で調査した結果、最近30年間の最高気温35度以上の年間日数が最初の30年間の1.7倍に上っていることがわかり、気象庁は地球温暖化の影響を指摘しています。文科省が教室の温度について「人間の生理的な負担」から「夏は30度以下、冬は10度以上」、もっとも学習に望ましいのは夏季で「25度〜28度程度」としていることを考えれば、公立小中学校のエアコン設置率はやはり低いとも思えます。

 では、なぜエアコンの設置されている小中学校が少ないのでしょうか。

 一つには教育関係者や市町村に「子どもには暑さを我慢させることが必要」といった「心頭滅却」の精神論が根強くあるためともいわれます。実際、昨年6月に熱中症対策などから小中学校へのエアコン設置を求めた懇願を千葉市議会が不採択とした際は、自民党議員が「エアコンを設置して体調を崩したこともある。環境への適応能力をつけるには、ある程度、耐える能力を鍛えることも必要だ」と発言して話題になりました。住民投票を実施した埼玉県所沢市の藤本正人市長も「家でも学校でも冷房のなかでは、子どもの身体機能も弱まる」と主張しています。

財政難で自治体の設置率にばらつき

 しかし、一番大きな理由は、やはり財政的な問題といわれています。そもそも、公立小中学校のエアコン設置率は地域によって大きく違います。

 都道府県別にみると、設置率が高いのは東京都の99.9%をはじめ、香川県81.0%、神奈川県71.3%、京都府68.1%、沖縄県67.9%などで、低いのは北海道0.5%、秋田県1.1%、青森県と岩手県の2.0%、宮城県5.0%などです。この違いは気候の問題だけではありません。たとえば、2007年に観測史上最高の気温40.9度を記録した多治見市のある岐阜県の設置率は18.6%にすぎず、同じ四国地方でも、香川県の設置率が81.0%なのに対して、愛媛県4.6%、徳島県25.5%、高知県13.8%とばらつきがあります。教育予算の配分方針に加え、市町村の財政力がエアコン設置率の違いとなって表れているともいえます。

 所沢市の住民投票の背景にあったのも、市の財政難でした。千葉市も、懇談が求めた全2800教室へのエアコン設置でかかる工事費76億円の負担が財源的に厳しかったとされています。

「公平性」と「ランニングコスト」の問題

 公立小中学校へのエアコン設置は、公平性の面から多くの学校に一斉に設置する必要があり、その財源的な制約で整備が遅れてきた経緯があります。そのため、文科省は2002年、2003年度から10年かけて北海道・東北・北陸以外の公立小中学校などの30万室の普通教室にエアコンを設置する事業を概算要求に盛りこみましたが、財務省に認められませんでした。その後、文科省は2006年度からエアコン設置の工費の3分の1を補助して設置を促していますが、国の補助があっても市町村の支出は数億円から数十億円に上るため、なかなか設置が進まないのが現実のようです。また、エアコン設置には電気代などのランニングコストの問題も出てきます。

 とはいえ、経費節減によってエアコン設置を実現した自治体もあるのも事実です。2006年に政令指定都市で初めて全小中学校にエアコンを設置した京都市は、設計から維持・管理などのメンテナンスを一括発注することで経費を3割削減。埼玉県上尾市は、エアコンをリースすることで市内の小学校20校に設置した場合にかかる約10億円の経費を年間約8000万円に減らしました。気象庁の「暖候期予報」によると、今夏の平均気温は平年並みか、それより高いとしています。子どもたちには、地域の格差のない、より良い環境のなかで勉強してほしいものです。

(真屋キヨシ/清談社)
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財政が厳しい自治体でもいろいろな工夫をして設置している自治体もあるのだから、
参考にするなりして設置するべきだろう。
自治体内の全校を一斉に設置しなくても、
飛行機が頻繁に通過するなど環境的に配慮しなければいけない学校から設置するとか。
あと、「精神論」はナンセンス。
昔と今の暑さは違うだろうし。
「身体機能が弱まる」と言うのなら、
冷房病にならないように市長室や議会のエアコンも切るべきでしょ ( ̄▽ ̄;)
自分たちは快適なところにいるのに、児童・生徒に我慢を強いるのは納得できない。
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