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2015年02月20日11:14

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悼む人

2月20日(金)晴れ
レディースデーの水曜日、娘と「悼む人」を見に行く。
以前原作を読んでいたので、なんとなくこんな感じかなというイメージを抱いて見る。
だが、見ながら・・・こんなんだったっけ?こんなにファンタジー色っていうかオカルト色強かったっけ?
何かに似てるなあ〜この感じ。
映画終了後、娘の第一声が「くそつまらん!まだ二月だってのに、もう今年最悪の映画が決まった(彼女は自分の見た映画ランキングをつけているらしい)」
少しホッとする母。
そうなのだ。
母は以前、友人A夫人と映画「悪人」を見た時、終わって場内明るくなって・・・「つまらんかったね!」と言おうとして隣を見たら・・・
A夫人が号泣しながら「すっごく良かったねっっ!」
そうだ、この「悪人」を見た時に感じたものと同じものを感じたのだ。
世の中の人全てが悪人なのかっ!という、人を絶望へと導く「悪人」
世の中の人全てが不幸なのかっ!という、人を絶望へと導く「悼む人」
娘は、母とは違う視点からの感想で、いかに「つまらん!」かったかを熱く語り、かみ合ってるのかいないのかわからないが、
とにかくワタクシ達母娘からはひどくこき下ろされる作品であったことだけは確かである。
ただ、母としては原作をもう一度読み返してみたい気にはなった。
それくらいワタクシの記憶力は薄れていたのか、それとも、原作はモチーフのみであったのか確認したい。
「死」というものを考えるというのがテーマではあるが、こういう形では考えたくない。
さらには、そこに「生」というか「産」をからめられるのもイヤだ。
一つの家庭の中に不幸があり過ぎるのもリアリティに欠ける。
絵に描いたような幸せな家庭というのがないのと同じように、絵に描いたように不幸な家庭というのもないのではないか。
父親は対人恐怖症らしく社会に適応できず、母親は末期癌、娘は婚約者から婚約を破棄され未婚の母になり、息子が「悼む人」である。
もう、この設定の時点で、リアリティを好みなおかつハッピーエンド好きなワタクシに、どう鑑賞しろとおっしゃるのだ?
もっと下世話な感想を言わせていただけば、こんな繊細な息子は、母が末期癌で『死』が近いというのに、人を悼んでいて母の死に目に会えなかったら、またもや落ち込むんじゃないの???
どうしても褒めるところを探せと脅されたら・・・
高良健吾クンの演技力っつーか、「自分を消す」感じはすごいなあと思った。
主役なのに存在を感じない。
アラタ氏とか石田ゆり子のエピソードとか、椎名桔平とかのほうが「オレがオレが」感が出ていた。
最後のエンディングロールに流れる曲が鬼束ちひろっぽくて、この監督はこういう感じの歌がお好きなのねと思って聞いていたが、
それもまた娘が「PVかっ!?」とこき下ろすあたりもおもしろかった。

と、こんな母娘が口直しに見たのが・・・
三谷幸喜氏の「ラヂオの時間」
いやぁ〜なかなかおもしろかった。
よく練られてるなあと感心するし、出ている俳優さん達の名優ぶりと脚本とがガッチリって感じ。
どんどん広がって収まりがつかなくなりそうなところを、ちゃんと着陸させられるってすごいなあ。
今夜は「風立ちぬ」鑑賞会。
家族全員試写会でみているが、2(妻娘)対1(夫)でマイナスの感想強し。
二回目の鑑賞で巻き直しが図れるか否か。
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