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2015年02月18日08:02

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曽野綾子氏の思考回路、その全貌。(嘆)

先頃から物議をかもしだしているこの件・・。

昨夜TBSラジオにて、本人への直接インタビューが放送された。
こうした形式のものは恐らく主要メディアでは初だったと思われるので、
注目して聴いてみたわけですが・・・・。

こりゃあ酷い。その一言に尽きますね。

因みにポッドキャストがこれ。

http://podcast.tbsradio.jp/ss954/files/20150217main.mp3

本編は約1時間で、インタビュー部分は14分11秒辺りから。


要約すると、こういうことかなと。

1 人種差別やアパルトヘイト政策のようなものには絶対的に反対だ。

2生活する上で生活習慣らの違いがあるので、人種毎のコミュニティがあって然るべきだ。
 →『区別』の必要性。 ゆえにこれは『区別』であって『差別』ではない。

3 隣人として異人種が居ても問題はない。むしろそれがあるから人生は面白い。

4 自身が差別として意図していないのだから、撤回も謝罪もするつもりがない。
 書かれている文節が誤解釈されようが、自分はそう思っていないし、
 人によって差別と感じ取られても、そこまでは言及のしようがない。

5 日本でもコリアンタウンなどのコミュニティがあり、最近そうした所への排外主義、
 ヘイト行為が増えて来ているが、そのことについては「信じられない」(否定的)。


こんなところかと。

滅茶苦茶矛盾しているというか、支離滅裂感が半端ない(笑)。

特に、1を絶対的に固定化しつつ、「区別」の必要性を唱えながら、3を言い、
「区別」によって生じる現実的な5については否定し、区別によって起こる弊害の恐れは
まるで想像していないという・・。

この人にとって『差別』と『区別』は“根本的に”違う性質のものだと。

『区別』することで発生する『差別的現象・空間』についてはまるで想像力がなく、
『区別』=『差別』となってしまう、そのリアリティについての認識もまるでないということだ。

また、読み手・受け手による解釈の違いについての見解や、
それら含めて再度の改定文書は、抗議の数や種類に関係なく、
後でその気になれば書くかもしれないし、書かないかもしれないと。

こりゃ救いようがないかな、と。というより、非常に『タチが悪い』人物ですな。


一方、番組に出演していた中東アフリカの専門家による解説も非常に意義深い。

居住区の選択という、一聴して合理性のありそうなこの主張だが、
実際アパルトヘイトの時代には、一方だけが選択の自由を与えられ、
もう一方はそれがなかった・・・つまり、彼女の内容のように漠然と
その選択肢が構築されたとしても、潜在的差別意識(区別意識)がある以上、
実質的な差別空間が生まれてしまう・・ということだ。

何よりこうした人種差別的思考や発言は、今や世界中で大変厳しく非難される、
非常に重要な事柄であり、単なる国内での失言レベルとは比べ物にならないぐらい重く、
国益を大きく損ねてしまうほどの性質にある。

これについて、ネットで彼女に同調する向きもあるが・・
(みんな内心抱いていることで、よくぞ公で言ってくれたという内容)
これは、日本人の潜在的差別意識として海外メディアが翻訳されて発信されてしまうので、
知識人としての彼女の発言と共に、束にされ日本のアイデンティティと評される恐れが
多分にあるため、庶民はよほど気をつけて発信しないと彼女と同罪として、
国益の損失に加担したことになるという重い警告というわけだ。

そして、アパルトヘイトから自由を構築した背景には、実に多くの血が流れ、
その苦労苦難の末に勝ち取った権利であり、だからこそ現代の世界では
非常に神経過敏にあるということを、我々日本人はよく理解しないといけない、と。

ま、こんなのが安倍ブレーンの保守思考だと考えたら、尚更頭痛が激しくなるかな。

ってことより、氏が頑なに訂正も謝罪もしないことに対しての非難と合わせて、
こういう人物をチョイスして掲載した産経は尚更深い謝罪がないとまずいんじゃないのかねぇ。
既にあちこちから抗議殺到してるようだけど、国際問題として
拡大の一途を辿る危険性大では??朝日の問題で
意気揚々と叩いてる場合じゃないんでないのかね??産経さんよ・・。
 

http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=3278886
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