mixiユーザー(id:996575)

2015年02月03日20:37

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おみおくりの作法:Still Life

監督がフルモンティのウベルト・パゾリーニなので期待してた。Storyも日本の”おくりびと”とは異なるのだろうとはわかっていた あれは納棺夫日記が原作だから。それとも”悼む人”に近いかなと思ってたら、ちょっとは近い感じがした。あれほどではないけれど、基本に流れている感じ方は似ているはず。
ウベルトの撮影のジョン・メイ(主人公の民生員)の視点で撮っている前半、そしてもう一人の人物との出会いで視点がかわっていくフレームの変化。 やっぱり英国の映画だ。
アメリカものにうんざりしていたので、もうそろそろユーロスペースとか今日みたシネスイッチ銀座とかに戻ろうかとも思う。業界も年間に1000本もの映画を上映しているのに、アメリカものばっかというのは、やっぱ違います。まして最近のCGものが多くなりすぎている。それではあきる。なんでもありだから。
普通の映像、日常の英国の風景、それで画になるのです。あとは撮り方。
 ジョン・メイの役者さん 最初と終わりの表情の変わり方がすばらしい。 それ以上に無駄なセリフがない。他の役者の英国人もいい感じ。
 最初の始まりからの展開が予想通りに進んでいくと思うと、終わりで 大きな展開がある。
 日本の民生委員も このジョン・メイの公務員と同じような仕事を受け持っているのでしょう。あまりに一人が増えすぎていて、その上、年老いている人が増え出している。65歳以上が何人に一人と言われ出したのが最近だった。だから映画館は私以上の歳の人で一杯。今日は午後の2時過ぎなのに満員。幸い端っこでみれたからよかった。まだ東京では一館で、横浜のジャック&ベティーくらいしか見れないので、(京都、大阪、神戸、福岡等ではやってるようだが同じく一館)もし近くで見れればみてほしい。
 立春の日にこの映画を見れてよかった。 これが今年は二本目の映画館。これからの11カ月良い映画をみれそうな予感がする。
 上映まで一年かかってしまうというのも業界のアメリカの商業主義追随の結果なんでしょうね。それだけが残念。
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