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2015年01月29日23:30

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【アメリカ政府の二枚舌の検証】

 人質交換に関する米国政府の言い分が正しいのかどうなのか、それは問わないが、それとは別に、米国政府が日本政府に求めている原則的態度を、米国自身が守っていないのは明らかだ。


◆米国 テロリストに身代金を支払ってはならない!
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 米国は身代金を支払って解放させた実績がある。
 2001年、宣教師であるアメリカ人夫妻、マーティンとグラシアバーナムがフィリピンのテロリスト・アブサヤフに誘拐された時、ブッシュ政権は身代金の支払いと引換に解放させた。
 支払ったのは100万ドルと推定されている。
 この行為がテロリストの身代金相場を高騰させたと、米国内で批判されている。
 昨年、米海兵隊員ボウ·バーグダールをタリバンから取り戻した時にも、オバマ政権は人質解放と引換に、グァンタナモに収監しているタリバン捕虜の解放に加えて、金額不明の身代金を支払った証拠があると共和党が攻撃している。[1]


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◆米国 人質交換に応じてはならない!.
 上記のとおり、米国は海兵隊員を解放させるために人質交換に応じている。


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◆米国 わが国が応じたのは戦争捕虜の交換であり、国際法上の合法行為である。
 米国はタリバン兵を国際法で交戦資格を有する正規兵・義勇兵と認めず、したがって捕虜ではなくただの犯罪者であると定義づけ、正規の軍法会議にかけないまま長期拘留している。
 都合によって捕虜扱いしたり犯罪者扱いするのは二枚舌である。


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◆米国 テロリストや犯罪者を解放してはならない!
 今年1月25日、米政府が14年間拘束していたカタール人アルカイダ要員を釈放した(写真)。
 米政府はその理由を公開していないが、カタールで養女不審死に関与した容疑で拘束中の米国人夫婦を解放させるためだと言われている。[2]
 犯罪者を釈放させるためにテロリストを解放するのは、どんな理屈をつけても言語道断だろう。
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[1] The Right Didn't Mind When Bush Paid a Ransom to Terrorists
[2] http://theconservativetreehouse.com/2015/01/26/they-hope-he-changed-obama-releases-admitted-al-qaeda-terrorist-to-qatar-in-possible-prisoner-quid-pro-quo/
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