安倍首相「テロに屈しない」、イスラム国人質事件で関係閣僚会議
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=52&from=diary&id=3236760
以前にアメブロのほうにブログとして投稿したのだが、実は、去年の秋に僕の弟は、トルコに海外赴任することになっていた。
ところが、国際情勢の問題もあって、弟の海外赴任はずっと延期になり、現在に至っている。
会社のほうもいつまでも、弟のトルコ行きを延期にしたままにすることもできず、ついに、この2月に弟はトルコに渡航することに決まった。
まぁ、弟が主に仕事をする会社は、シリアとの国境から離れた、イスタンブールにあるので、それほど心配はしていないのだが、一応は外務省の渡航情報によれば、イスタンブールは充分注意をするように促す情報が発令されている。
理由は、勿論デモやテロによる不測の事態に気をつけるように、ということなんだろう。
その弟のトルコ行きが決まったばかりのタイミングに、今回のイスラム国の日本人人質事件の一報があったもんだから、非常に驚いた。
前提として、今回の人質は、安倍首相の中東支援に合わせて、囚われた人たちではない。
中東支援のもっと前、去年の秋の段階で囚われていた人たちだ。
ただ、イスラム国にしてみれば、こうした場合に人質を利用して、自分たちの主張をネットやメディアを通じて広く喧伝しようと、そのタイミングを計っていたのだろう。
そういう意味では、今回の安倍首相の中東支援とテロに対する非難は、イスラム国にとって格好の口実を与えたというわけだ。
おそらくイスラム国にとっては、日本人を拉致した時から、何らかの形でこの日本人を人質として利用しようと考えていたわけだから、今回の安倍首相の中東の対テロ支援表明がなかったとしても、いずれはなんだかんだと口実を作って、イスラム国は同じような事を日本に対してしただろう。
だが、だからといって事前に後藤さん、湯川さんの2人がイスラム国によって拉致され、家族に身代金が要求されているという情報を掴んでいたにかかわらず、このタイミングで中東の対テロ支援表明をした安倍首相の判断は、果たして適当な判断だったのだろうか。
そして、例え人道支援とはいえ、中東の問題に首を突っ込むということは、日本がこうしたテロリストの標的にされることを意味している。
今回の場合でもそう。
安倍首相は言う。
これは、地域で家をなくしたり、難民になっている人たちを救うための、人道支援だと。
だが、名目が対テロ支援である以上、それは例え、人道支援だとしてもイスラム国にしてみれば、売られた喧嘩なのだ。
つまり、こっちはそういう積りはなかったとしても、相手は、そういう積りで日本を見る。
第三者の喧嘩に中途半端は気持ちで横槍を入れると、自分たちも敵と見做されるということ。
だから、こうした問題に首を突っ込むなら、それなりの覚悟が必要なのだ。
そして。
安倍首相は言う。
テロに屈しないと。
それは、一体どういう意味なんだろう。
断固として身代金要求に応じないことが、テロに屈しないということなのか。
まぁ、それは当然の話だ。
テロリストの要求に、簡単に応じるようなら、今後イスラム国は日本を侮って、テロの格好のカモにするだろう。
だが、それだけが、テロに屈しないということか。
身代金に応じず、その結果、この日本人の人質に危害が加えられた時、安倍首相はどうするのか。
イスラム国に対して、軍事力を用いて報復をするというのか。
テロに屈しないというのは、つまりは、そうした覚悟を持って発言する言葉ではないのか。
はたして今の日本にそれだけの覚悟があるのか。
僕の弟は来月トルコへ発つ。
兄として、それだけが少し不安だったりする。
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