晩年を松本で過ごした方の書の特別展です。半額になる割引チケットを貰いましたが、それでも「書」を観賞する気にはならなかったのですが、会期も終わりになり、降り続いた雨が上がったので、あまり期待せず出かけてみました
展示室前には幟が飾られ、絵画でなく書の展覧会の雰囲気が醸し出されています。
作品は、楷書、行書、草書、隷書、篆書と書の世界の一通りの書体が揃っています。やはり楷書がが分かりやすく、隷・篆書、行書、草書の順で理解しやすいでしょうか
私は小学生の頃、書道塾に通っていました。最後は準初段まで取得したのですが、ここで辞めてしまいました。私の塾では級位の間は楷書のみで昇級していったので、楷書以外は殆ど分かりませんが、それでも書体が変わると書き順に変化が出ることなどは、筆の運びを見ると分かります。同じ字でも、違いが見分けられたりするとけっこう楽しいもので、1時間半ばかり過ごしてしまいました
そして、石碑などの書を写し取る拓本を説明するビデオがあり、「湿拓」の取り方の解説がありました。和紙を水に濡らして取る手法ですが、水の付ける量や炭の乾かし方など相当繊細な技術が必要とされると思われます
乾いた紙で取ることができる「乾拓」は、比較的簡単にできて、この美術館の常設展のコーナーで体験でき、久しぶりに挑戦してみましたが、まあまあの出来でしょうか
。
こうしてみると、何でも嫌わずに出かけてみるものだと思うのでした
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