中川翔子「犯人甘やかすことない」 まんだらけ“顔公開”中止に持論
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=54&from=diary&id=3007942
わからないのは、この万引犯の写真、どの段階で警察は把握していたんだろうか、ということ。
ネットで、顔写真を公開すると、警告した時点では、まだ被害届は出しておらず、返せば大目に見てもらえたんだろうか。
それとも、被害届は出した上で、警察の捜査とは別に、独自にこのような警告文を載せたのだろうか。
もし、後者だった場合、犯人にしてみれば、名乗り出たところで、警察に引き渡される。
そうなれば、窃盗犯として、どちらにしても報道陣を通じて顔写真と名前を晒されることになるということも考えられるわけで、名乗り出るメリットなんて何もないわけだ。
また、前者であっても、ネットでこのような警告文を掲載し、それがニュースになって全国に配信されてしまった以上、今さら、ノコノコと返しに行けるものではない。
リミットまで、店の周りには、犯人の顔を一目見ようと、人が詰めかけるだろうし、報道陣だって張っているんじゃないだろうか。
そのような雰囲気の中、顔写真の公開を恐れて返しに行くような犯人が、店に現れることなんて出来ないんじゃないだろうか。
つまり、警告文を掲載した時点で、この万引き犯にとっては、どちらにしても顔写真を晒されているのと状況はそう変わらないわけだ。
というようなことを店側は、恐らくはわかっていただろう。
このような警告文を出せば、おそらく世間は大騒ぎになって、犯人が出てこようにも出てこれなくなるということを。
それでも、店側はそれをやった。
何故なら、店側の目的は、それだったからだ。
つまり、警告文を掲載し、期限までに商品を返さなければ顔写真を公開すると、モザイクの掛かった映像を流す。
こうして、犯人を脅迫することが店側の目的だったのだ。
だからリミットギリギリまで、公開中止を待った。
そこまでやって目的を果たせた今、もう公開する意味はなくなる。
後は、警察が犯人を捕まえてくれればいいだけの話だ。
まあ、これは世の万引き犯に対する見せしめの意味もあるだろうが、ホンネを言えば、店側の万引き犯に対する復讐なんだろう。
だから、全然犯人を甘やかしているわけではない。
きっちり、犯人に対して店側は復讐をしたのだ。
もちろん、万引きは窃盗だし、厳しく処罰されるべきだ。
だが、今回のような復讐が本当に正しい判断かどうか、というのは難しいところだ。
昔読んだ、筒井康隆の作品、「毟りあい」を思い出した。
誘拐犯に家族を誘拐された主人公が、誘拐犯の家に立てこもり、犯人の家族を人質にとって、逆に誘拐犯を脅迫する。
家族を無事返さなければ、お前の家族を傷つける、と。
そうして、お互いの毟りあいが始まる。
この問題は、この毟りあいに似ているように思う。
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