5歳白骨化 母は暴力に悩み家出
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ウチは共働きで、毎朝、2人の息子をそれぞれ幼稚園と保育園に連れて行く。
これまでは、僕が長男のはるちゃんを幼稚園に、嫁が次男のみのりくんを保育園に連れて行っているのだが、この4月から嫁の職場が変わり、僕が次男のみのりくんを保育園に連れて行くことになった。
みのりくんは、今年4月に3歳になったばかり。
長男のはるちゃんと比べると、甘えん坊だ。
保育園に着くと、いつもパタパタと大好きな保育士の先生のもとに駆けていき、先生に飛びついては、僕に向かってバイバイと手を振ってくれるのだが、何日かに一度は、気分の乗らない日がある。
今日はそんな日だった。
保育園に着くなり、みのりくんは、いつものように駆けていかず、パパ、抱っこ!!と僕の首にしがみついてきた。
僕は、みのりくんを抱っこしながら、保育園に入り、タオルや着替えをみのりくんのタンスに入れる。
連絡ノートを箱の中に入れる。
いつもなら、ここでみのりくんとバイバイをする。
でも、今日みのりくんは、僕にしがみついて離れなかった。
「パパ。パパ。パパ、大好き」
とみのりくんは言う。
そろそろ仕事に向かわなければならない時間だが、僕はみのりくんを抱っこしながら、保育園の中の水槽を一緒に見ていた。
僕には、みのりくんの気持ちが痛いほどわかった。
いつもは、ニコニコとバイバイをしてくれるみのりくんだが、本当は、みのりくんだって寂しい。
こうやって朝は、パパやママに甘えたい時だってあるし、保育園に行きたくない日だってある。
みのりくんはまだ3歳。
まだ、甘えたい盛りなのだ。
暫くそうしていると、保育士の先生が僕の元に来てくださって、みのりくんを抱っこして下さった。
僕は、「よろしくお願いします。」と先生に一礼をして、保育園の出口に向かう。
みのりくんは、泣き出した。
「パパ〜。パパ〜。」
振り返ると、先生に抱っこされたみのりくんが僕の方に手を差し出して、大粒の涙をポロポロと流していた。
僕は胸が詰まった。
みのりくんを置いて仕事に行く自分に、罪悪感を感じた。
みのりくんは、先生に抱っこされたまま、保育園の出口でまで僕を見送りに来てくれ、最後に僕は、みのりくんとバイバイタッチをした。
「帰ったら、一緒に寝ような。」
僕がそう言うと、みのりくんは涙をポロポロ流しながら、大きく、うん、と頷いてくれた。
僕はもう一度、みのりくんとバイバイタッチをして、保育園を出た。
本当に後ろ髪を引かれる思いだった。
自分は、どうしようもない、ダメなパパに思えて仕方なかった。
さっき、この記事を読んで、僕は涙が出た。
子供を置いて家を出る時、理玖くんは、パパ、パパと縋ったのだ。
そんな理玖くんを見て、この父親は何とも思わなかったんだろうか。
ママが出て行った日。
理玖くんはきっと、ママの帰りを待っただろう。
ママが帰ってこなくなって、理玖くんにとって、親はパパだけになってしまった。
きっと毎日、寂しくて不安だったに違いない。
それでも、頼れるのはパパだけと、毎日パパの帰りを待った。
理玖にとっては、そんなパパと過ごすひと時は、ささやかな幸せだったんだろうか。
しかし、そんなパパもやがては、家に帰ってこなくなった。
それでも理玖くんはパパの帰りを待った。
だって、理玖にはパパしか居なかったんだ。
衰弱する身体を振り絞って、パパに縋った理玖くん。
その気持ちを考えると、涙が出てくる。
今、隣にみのりくんが寝ている。
だって、約束したもんな。
今日は一緒に寝ようって。
パパは、みのりくんのこと、とても愛しているよ。
だから、この先どんなことがあっても、パパはみのりくんと一緒。
こんな可愛い子を捨てて、家を出ていくなんてできるものか。
この男は、そんな理玖くんの気持ちを少しでも考えたことはあるのか。
怖いだなんだって、全部自分の事ばかりじゃないか。
結局、この父親も母親も自分の事ばかりじゃないか。
理玖くんの不安な気持ち、寂しい気持ち、少しは考えたことはあるのか。
死んでしまってから、後悔したって、それは言い訳だ。
だって、理玖くんは。
暗い部屋の中で、ずっと待っていたんだ。
パパやママの帰りを待って、死んでいったんだ。
本当に不憫で、悔しくて涙が出てくる。
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