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2014年05月20日15:37

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『ネットワーク』

映画『ネットワーク』を観た。

(1976年 米 監督:シドニー・ルメット
出演:ウィリアム・ホールデン フェイ・ダナウェイ ピーター・フィンチ ロバート・デュバル
ネッド・ビーティ ウェズリー・アディ ビル・バロウズ ビアトリス・ストレイト)

一度観てみたかった作品。今回はBS録画で観賞。

【ニュース・ショウの司会者ビール(ピーター・フィンチ)が、視聴率低下を気に病んでノイローゼ
になった。ところが、本番中に自殺予告をしたことから、再び視聴率はあがっていく。
女重役のダイアナ(フェイ・ダナウェイ)は彼をとことん利用して、視聴率を稼ごうとするが…。
(allcinema ONLINE)】

この作品は、公開当時たくさんの賞をかっさらっていったそうだ。ちなみに、この時のオスカー
では主演男優(ピーター・フィンチ)、主演女優(フェイ・ダナウェイ)、助演女優(ビアトリス・
ストレイト)、脚本(バディ・チャイエフスキー)と、4つの主要部門を受賞した。
…で、作品賞はまさかの『ロッキー』。まあ、確かに『ロッキー』も面白いけどね。

70年代の作品の雰囲気はとても好きで、画面のザラっとした感じとかがいいのよね〜。
なんてことを考えながら観ていると…。

…なんだか、どんどん引いてきた(笑) だって狂気が満ちているんですもの。

TV業界の人間が視聴率に一喜一憂する姿は、今も昔も同じなのかもしれないが、この作品は
極端。視聴率の低下に悩み、精神が崩壊していくビール。ピーター・フィンチがこれまた鬼気
迫る勢いで演じていて、そんなやつおらんやろと心の中で突っ込みつつも、凄かったわ…。

崩壊したビールをあえて起用することが視聴率上昇につながると踏んだダイアナ。したたかで
野心家のこの女性を演じたのがフェイ・ダナウェイ。ピッタリのキャスティングだとは思うけど、
私は『チャンプ』や『チャイナ・タウン』の彼女の方が好きだな…。

そんなビールを同僚として、友人として支える報道部長のマックス。ウィリアム・ホールデンが
演じているが、渋いのよね〜この人。主演はマックスだと思うんだけど、ピーター・フィンチに
食われちゃった感があるかもね…(笑)

うーん、確かに面白かったけど、強烈すぎて最後の方には呆れてしまった。誰か止める人、
いないの?って。狂気が充満してて、良く言えば圧倒されちゃったってとこかな〜。

ちなみに、ピーター・フィンチはその後心筋梗塞でこの世を去り、アカデミーの授賞式には
未亡人が出席したそうだ。今にも血管が切れそうなその演技は忘れがたい。

視聴率に振り回される業界の裏側を皮肉った秀作だとは思うんだけど、シドニー・ルメット作
としては、他の作品の方が好きかな〜。



『ロッキー』
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=407641056&owner_id=3701419
『チャンプ』
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=189112155&owner_id=3701419
『チャイナタウン』
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1817977572&owner_id=3701419

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