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2014年01月22日21:58

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本当に息子を愛しているなら...

■父親を心神喪失で不起訴=男児たたき付け殺害―京都地検
(時事通信社 - 01月22日 19:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=2733132

昨日、仕事から帰ってきたら、2歳になる息子、みのりくんがママに叱られていた。

どうやら、コップを使わずに2リットルのペットボトルのお茶にそのまま口をつけて飲んだらしい。

「なんでそんなことをしたの?ママ、ペットボトルのお茶をそのまま飲んでいいってなんか言ったことないでしょ!!」

みのりくんは、ママに叱られながら、ママに向かって一生懸命何かを伝えようとしていた。
みのりくんは、お兄ちゃんのはるちゃんに比べて言葉が遅く、まだ、うまく自分の言葉で思いを伝えることができない。

僕は、そのやり取りと、みのりくんの話すことを聞いて、ハッと気付いた。

そう言えば、何日か前に、家に帰ってきた時、ちょうど、お兄ちゃんのはるちゃんが、同じペットボトルのお茶を飲んでいた。
その時にはるちゃんは、ペットボトルから直接口をつけてお茶を飲んでいたことを。
そして、その様子をみのりくんは、ジッと見ていたのだった。

僕は、その時のことを嫁に説明した。
だから、みのりくんは、はるちゃんがやっているから、やっていいものだと思ってマネをしたんじゃないか、ということ。

その後、僕とみのりくんは、2人でダイニングに行って、そのペットボトルからコップにお茶をついで順番に飲んだ。
みのりくんは、僕に向かって、ニッと笑った。
そして、僕の胸に向かって、ギュッと抱きついてきた。

みのりくんは、きっと嬉しかったんだろう。
自分が叱られ、うまく説明できないでいるのを、代弁してもらったことを。
きっと、ピンチを救ってもらったくらい思っていたのかもしれない。

まあ、僕にしてみれば、役得というやつだ。
パパは、ママと比べると、こうした役得にあり付けることが多い。

みのりくんは、この事件で亡くなった男の子と同い年だ。
そして、この事件の家族が住んでいる町と僕の家のある町は、目と鼻の先にある。

だから、この事件があった時、僕はとてもショックだった。
どうしても、亡くなった男の子とみのりくんを重ね合わせて見てしまい、胸が痛んだ。

この男の子は、自分が殺されるまでの数時間、自分のパパと2人きりで、クルマで移動していた。
一体、その時の男の子の気持ちは、どんなだったろう。
そして、この男の子は、パパのことが好きだったんだろうか。

子供というのは敏感だ。
たとえ、うまく話せなくても、おしめをしていても、2歳にもなれば大人の言うことは、ちゃんと理解しているし、大人の気持ちだって、敏感に察知し、ちゃんと汲んでいる。

だから、きっと、この男の子は自分がこの先どうなるかを具体的にはわからないにしても、不安な気持ちでいっぱいだったんじゃないだろうか。

心神喪失で不起訴になる。
これは、この父親にとっても不幸なことだ。
だって、自分の息子を殺めてしまったこと、そのことに対する罪を償う機会を、司法は潰してしまったのだから。

この父親が、本当に息子を愛しているなら、たとえ心神喪失状態であったとしても、息子に対する愛情は変わらないはずだ。
ならば、自分が息子に対してできるせめてもの償いは、しっかりと自分のやった罪を認め、きちんと罪を償うことじゃないのか。

心神喪失を理由に罪を免れ、罪を免れたことを、是れ幸いとするなら、亡くなった男の子は本当に可哀想でならない。
しかも、それが自分のたった一人のパパなんだから。

ゆうべは、寝ているとみのりくんが僕の布団に入ってきた。
そんなみのりくんを僕はギュッと抱きしめた。

僕は、この家族で本当に良かったと思う。
みのりくん、君はどう思う?
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