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2013年04月06日11:48

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罪悪感のはなし

■4年男児2人、同級生3人から35万円受け取る
(読売新聞 - 04月06日 00:08)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=20&from=diary&id=2384718

罪悪感の話をしたい。

僕が今でも、よく記憶に残っていることがある。
僕がまだ小学校1年か2年くらいの頃だったと思う。
近所に小学校高学年の男の子が住んでいた。
名前は知らない。
学年も違ったし、そんなに仲良くもなかったからだ。

だが、その子は人気者だった。
当時、小学校では、香りつき消しゴムや練り消しといったものが流行っていた。
その子は、その香りつき消しゴムや練り消しを大量に持ち歩いていて、自分の周りの子供たちに、タダで配っていたのだ。

一度、その子の友達という子が僕の友達にいて、そいつを通して、僕もその子から香りつき消しゴムを貰ってやろうか、と言われたことがある。
だが、僕はその子とそれほど仲良くもないのに、タダで貰うなんて、あまりにも厚かましく、気が引けたので、その時は断った。

だが、その子は何故、いつも大量に香りつき消しゴムや練り消しを持っていたんだろう。
僕は、ある日、その共通の友達から、事実を聞かされた。
事実は、当時の僕にとって、あまりに衝撃的な事実だった。

彼は、近くの文房具屋で、たくさんの香りつき消しゴムや練り消しを万引きしていたのだ。
そう。
彼は、ドロボーをしていたのだ。

だが、僕は、僕は、もしかしたら、そのことを知っていたのではないか。
知っていたから、その香りつき消しゴムを貰うことを断ったのではないのか。
何故なら、その子が何故そんな大量に、香りつき消しゴムや練り消しを持っていたのか、疑問に思っていたのだ。
うすうす知っていながら、知らないフリをしていた。

その事実は、僕の胸の中に、罪悪感の固いしこりとなって痛んだ。

そして、周りの貰っていた子供。
この子たちは、罪悪感はなかったのか。
その子がドロボーして持ってきたものを、知っていて貰っていたのだ。
悪いのは、万引きしたアイツで、僕たち、オレたちじゃない。
そう思っていたのだろうか。

そして、その子は。
自分が、万引きというドロボーをしていることに、罪悪感を感じなかったのか。

この事件。
加害者の少年たちは、被害者の少年たちから、お金を受け取った。
これは受け取ったというより、カツアゲしたのだ。

そして、その被害者の少年たちは、どうしたのか。
被害者の少年たちは、自分たちの親の財布から、お金をくすねた。
盗んだ。
親のお金をドロボーしたのだ。

そこに罪悪感があったのか。
被害者の少年は?
そして、お金を受け取った加害者の少年は?

これは、ドロボーだ。
そのお金の出どころを、加害者少年は知らないはずはない。
お金を受け取ったのではなく、被害者少年の親からドロボーしたのだ。

僕には、2人の息子がいるが、嫁も僕もこのことについて、厳しく躾している。

例え、親のものであろうと、人のものを勝手に、盗ったらドロボーだ。
店のものを勝手に持って帰ってきたらドロボーだ。

ドロボーは、してはならない悪であり、すれば警察に捕まるし、厳しい罰を受ける。
そして、そんなことをする人間は、いくら謝罪し、罪を償ったところで、人は離れていく。
友達は離れていく。

そう。
いくら謝罪し、罪を償っても、一度失った信用は取り戻すことは、なかなかできるものではない。
謝って、お金を返しても、信用だけは返ってこない。

こうした行為に罪悪感を植え付けるのは、僕は親の躾であり、親の責任だと思っている。
そして。
こうした行為に対して、罪悪感を感じない子供がいるとしたら。
それも、親の責任だ。

そう僕は思っている。
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