mixiユーザー(id:47361257)

2013年03月27日19:24

62 view

親になって初めてわかる親の愛情

■2児放置死、懲役30年確定へ=母親の上告棄却―最高裁
(時事通信社 - 03月27日 15:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=2372686

僕の嫁が妊娠した時、嫁は仕事をしていた。

仕事は、嫁が個人的にやりたいと思っていた仕事で、ゆくゆくはその仕事を通じて資格を取るつもりでいた。
だから、妊娠した時、嫁は戸惑いを隠さなかった。
また、結婚したばかりで、式も挙げていなかった。
2人で結婚式を挙げる為に貯金をしていた矢先の妊娠だったのだ。

結局、なんとか、ささやかながら結婚式を挙げることはできたが、嫁は臨月を境に仕事を辞めることとなった。
資格取得の試験を目前にしての退社だった。

おそらく、嫁の心の中には、妊娠がわかってから出産までの間、いろいろと葛藤があったことだろう。
結婚し、一緒に暮らし始めた時、嫁は僕によく言っていた。

"ゆくゆくは子供は欲しいけど、2年くらいは夫婦2人だけの生活を楽しみたい"と。

だが僕たちの生活は一緒に住んで2ヶ月で、2人だけの生活じゃなくなった。
お腹の中の赤ちゃんと3人の生活になった。

嫁は、そんな葛藤の中で、きっと心のどこかでママになる決心をした。
あれだけ取りたいと言っていた資格をキッパリと諦め退社を決意した時、嫁はママになる決意をしたのだ。

今、僕たちには2人の息子がいる。
4歳ともうすぐ2歳の息子だ。
そして、嫁は、2人の息子のママとして、本当によくやってくれている。

親になるということは、自分の愛情を子供に向けることだ。
これは、実は親になってみないとなかなかわからない。
何故なら、その愛情は今までは自分の為だけにしか向けることがなかったからだ。

子供ができると、その子供の為に親は何かしら今までの自分の生活を犠牲にして、子供に尽くそうとする。
でも、実はそれは生活を犠牲にしているのではない。
今までは自分の為だけに向けていた愛情を、子供たちの為におすそ分けしているのだ。
それは、親が子供に向ける愛情なのだ。

嫁がママになった時。
嫁は自分の生活の中から、愛情を息子たちに注いだのだ。
それは、自分の時間であったり、やりたいことだったり、お金であったり。
そのすべてを愛情に変えて、ママは息子に愛情を注いでいる。

僕は、そんな嫁を妻として誇りに思うし、母親として誇りに思う。
そんなママを2人の息子たちも愛している。

自分が親になると、親の気持ちや有り難みがよくわかるという。
それは、自分もまた、こうやって両親に愛情を注いでもらっていたんだということを痛感するからだ。
親になって、初めて親の気持ちがわかる。

だが、中村被告には、何かが欠けている。
それは、愛情の向ける先が、すべて自分にしかないということ。
自分の生活の中から、愛情を子供たちに注ぐことができなかったということだ。
子供たちの為に何かを犠牲にすることを、ただ犠牲だとしか思えず、その犠牲が我慢ならなかった。
これはきっと、彼女の中には自己愛しかなく、他人に対する愛情や思い遣りが理解できなかったということに他ならない。

中村被告が本当に自分のやったことの反省をするためには、このことに気付かなければならない。
親が子供に向ける愛情の意味を。
そして、子供はママを愛しているということを。
中村被告の子供たちは、そんなママを愛し、ママの帰りをいつまでも待っていた。

そんな子供たちの気持ちを理解し、反省するのに30年という時間は、果たして長すぎる時間なんだろうか。
34 7

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する