幼馴染みと言えるような相手は居ない。
唯一思い出されるのは同じ近所だったT子ちゃん。
同じ小学校に通ってた同級生。
未だ3年生か4年生だった、時々家に遊びに来て僕の散らかった
オモチャや本などを整理整頓して片付けてくれた、母も感心して
褒めていた。
本人はきっとお嫁さんごっこでもしていたのかな?
僕は照れ臭いのと恥ずかしい気持ちが交錯しながら「いいよ、しなくても」
と言っていたような気がする。
決して美人タイプでは無かったがポッチャリした可愛い子だった。
未だお互いが恋や愛などの意識も感情も持たない純朴な少年と少女だった。
僕が遊びに行った記憶は無い。
だけど今も昨日の事のようにT子ちゃんが片付けている場面が浮かぶ。
僕は小学生から進化していないような気がする。
というよりこんな老兵になってまで「大人になりたくない」という
幼稚な考えの自分が未だ存在しているのだ。
だから僕はいくつになっても歳を取らない。
いつか純心な子供のまま枯れて逝くだろう・・・。
こんな名曲がたまに聴きたくなる。
聴いていて何故か涙がじ〜んとしてくる。
それは特定の誰かの幼馴染みに対してでは無い。
遥か遠い過ぎ去った、そして二度と戻れない懐かしい憧憬の世界への
寂しくも切ない回帰願望からの涙なのだろう。
https://www.youtube.com/watch?v=A2KoiNg-3bw
ログインしてコメントを確認・投稿する