今上映している映画の中でも一番面白いんじゃないか?というのは言い過ぎか
予告編で、
ニセ映画をでっち上げるなら俺に任せろ!だの、中途半端でなく壮大な架空の映画作りで相手を国ごとだます、だの、なんて楽しそうな映画なの
と期待満々
ところがふたを開けてみるとおっとどっこい!
かなりシリアスで作戦の思いつきから実行から完遂まで、緊迫感あふれる映画でした。
予告編のあのなんとなく軽いイメージはいずこへ?(笑)
1979年アメリカカーター政権下、クーデターで追放されたイランの独裁者パーレビ国王の引き渡しを求め、イランのアメリカ大使館が暴徒に占拠される中、間一髪で大使館から逃れてカナダ大使の私邸に逃げ込んだ6人の大使館員がいた。
その存在がイランホメイニ師政権に知られると、6人はもとより、大使館に監禁されている50数人の命さえも危うい。
危険が迫るカナダ大使にも退去命令が出る中、6人をイラン側には知られずに国外に脱出させる方法は!?
そしてその白羽の矢を立てられたのは…。
という約30年間隠されてきた実話らしいです。
事実は小説よりも奇なり、とはよく耳にする格言ですが、この事実は、そのまんまこの格言に当てはまります。
アルゴ、とは制作をでっち上げられたSF映画のタイトル。
この時代スターウォーズや未知との遭遇など、一大SFブームでしたね。
懐かしい…(遠い目)(笑)
宇宙でのシーンを撮るのに許可したイランもどうかと思うけど、
だって、ただの砂漠の国でしょ宇宙の荒れ果てた荒野のようですよお宅は、と言われているんでしょ(笑)
ま、そんな小さな事は置いといて…。
監督&主演はベン・アフレック。
マット・デイモンの同級生として有名だけど、その尖り気味のアゴの影響か、ちょい悪い雰囲気はあるものの、マットに比べたら今一つパッとしない印象だったのが、
今作はアゴヒゲに優しい目をして、一生懸命に職務を果たそうとするのが、かなりGOOD
ベン・アフレックはこれから役者でいくのか、制作でいくのか、いずれにしても楽しみです。
脇もしっかりといい役者を揃えて、中でも直属の上司がベンの為に裏技を使ってまで後押しをするシーンは胸に来るし、イラン側の兵士のギラギラした様子は観ていて怖いほど。
エンドロールで、映画のキャストと実際の人物の写真が写るんだけど、これがまたソックリ(笑)。
そして、
実際にあった事、って事は実在の人物がいて、CIAは秘密を守るのは当然だとしても、関わったその映画関係者たちは、この秘密を30年間も語らなかった!ってことよね!
そんなこんなを考えていたら、ナイスなおっさん達に敬意を抱いてしまうのはわたしだけ?
でっち上げられた「アルゴ」の完成版を一度観てみたい!
誰か作ってくれないでしょうか?
ルーカスフィルムを買収したディズニー辺りが作ってくれたら絶対に観に行くのになぁ(笑)
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