すべての恋愛に捧げるはなし

昔の恋について聞かれたら……打ち明ける？
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=77&from=diary&id=2196844

僕は、今の嫁と付き合い始めの頃、駐車場に停めたクルマのボンネットに携帯を置いたまま、クルマを発進させてしまい、ボンネットからずり落ちた携帯を自分のクルマで踏んづけて、壊してしまったことがある。

その修理不能の真っ二つになり、完全に破壊された携帯を見て、当時付き合ったばかりの嫁は、心配するフリをして、嬉しそうに笑っていた。

つまり、携帯が壊れることで、僕の過去の付き合いや何やらが、キレイさっぱりリセットされたのがよっぽど面白かったらしい。
まあ、お互いが付き合う少し前まで、それぞれに彼女、彼氏がいたわけだから、別れたと言っても、もしかしたら僕のほうから連絡を取ったりしないか、心配だったのかも知れない。

とにかく、付き合い始めの僕は、嫁から信用されてなかった。

だが、だからと言って僕と嫁は、それぞれの過去の恋愛遍歴について、話すことをタブーとしていたか、と言われればそうでもない。

むしろ、過去の終わった恋愛話として、僕たちは、よく話題にしたし、話を交わした。

だから嫁に昔の恋の話を訊かれれば、昔話として話をしたし、その恋愛はどのようにして始まり、どのようにして終わったか、をちゃんと話した。

僕も、嫁の恋の話は、昔話として知っている。

以前、日記にも書いたが、人はたくさんの恋愛と失恋を経験することで、人として成長すると僕は思っている。
恋愛し、人と人との付き合いの中で、相手に対する思い遣りや気遣いを学ぶんだと僕は思っている。

だから、僕にとっても、嫁にとっても、過去の恋愛は、たとえそれが辛い恋愛であろうと、それは、今となっては、今の自分を貌作る良き思い出であり経験だ。

僕も、過去の恋愛を経験しなければ、今のように相手を気遣うことはできなかったろう。

だから、僕らが出合う前、それぞれがどんな恋愛をしてきたかを昔話として、お互い話をするのも、僕は相手を知る良い機会だと思うのだ。

そして、いつも思うのは、僕らは過去の恋愛の中から、絶妙のタイミングで出合い、付き合って、一緒になった。
そう思える関係でいたい、ということ。

そう思えれば、過去の恋愛は、僕たちにとって、素敵な運命をもたらしてくれたことになる。