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2012年10月18日16:49

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日本脳炎について

■日本脳炎予防接種後、男児死亡…母と一緒に医院
(読売新聞 - 10月18日 01:00)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=20&from=diary&id=2191200

日本脳炎は、アカイエカという蚊を媒介することで、感染する感染症だ。
蚊を媒介すると言っても、人から人へ伝染することはない。
ブタの血液中で増殖した日本脳炎ウイルスを蚊が吸血し、その後、人を吸血することで感染する。

僕が生まれる前、日本では年間千人くらいの日本脳炎の感染が見られたらしい。
今、日本で日本脳炎の患者が殆ど見られないのは、一つは、ブタなどの家畜と人間の住む場所の住み分けがなされたこと。
そして、もう一つは、日本脳炎ワクチンの普及にある。

だが、日本脳炎ウイルスは日本から絶滅したわけではない。
実際、毎年アカイエカから日本脳炎ウイルスは発見されているし、東南アジアでは日本脳炎が現在でも流行している地域がある。

例え日本で感染しなくても、予防接種をしないで、東南アジアに旅行に行けばどうなるだろうか。

また、日本脳炎の予防接種後、重い副作用に罹かり、その因果関係が認められたことから、平成17年から21年までは、日本脳炎の予防接種は、積極推奨から外されている。
その為、日本脳炎の患者数が増えることを危惧する医師もいる。

そんな中、従来のマウスの脳からでなく、ミドリサルの腎臓から新しい日本脳炎ワクチンが開発された。

今回の死亡例は、その期待された新しいワクチンで起こってしまった。

僕にも3歳と1歳の息子がいるので、これは他人事ではないし、心配される親の気持ちはよくわかる。

ただ、今の段階では、因果関係がわからない。
ワクチンじたいは、不活化ワクチンなので、発症リスクはないはずなので、以前のような急性散在性脳髄膜炎のようなことが起こったのだろうか。
どちらにしても、原因と予防接種の因果関係を早く究明されることを願うばかりだ。

前に、ポリオについて日記を何度か書き、その時も述べたが、どんな予防接種でも、リスクというのは必ずつきまとう。
ただ、予防接種を受けないことも、日本脳炎に感染するリスクを高めることになる。

そのリスクをどう捉えるか。
これが、本当に難しい。

日本脳炎は、感染すると大変恐ろしい。
死亡率は、20%、つまり、5人に1人くらいは亡くなってしまう。
生存しても、多くは、てんかんや麻痺、精神障害など脳に重篤な障害を残す。
そして、恐ろしいのは、罹かるとこれといった治療法がないということ。

これは、予防が大切であることを意味している。

死亡例が出てしまったのはショックだが、因果関係がまだわからない以上、状況を落ち着いて見るしかない。

ただ、今の段階ではリスクを考えると、僕は息子に予防接種を受けさせると思う。
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