駆け抜けるスタジアム 君の勇姿 明日の星を掴めよ 石井その手で
この日、いったい何度この曲を歌っただろう…。
10月8日、俺は早朝5時起きで電車と新幹線を乗り継いで横浜を目指していた。
前日は深夜まで残業だったし、翌日の9日も仕事。
更に、この日は自分の誕生日というシチュエーション。
普通なら野球を観るためだけに横浜に向かうなんて有り得ない。
だけど、この日は特別な日。
1998年、横浜ベイスターズを38年ぶりの日本一に導いたV戦士の一人、石井琢朗選手(現広島東洋カープ)の現役ラストゲームだったのです。
球場に到着して、まず人の多さに驚愕
何だこれは…
Mr.ChildrenのLiveでも有るのか!?と思う程の人混み
俺は未だかつて、あんな長蛇の列をハマスタのグッズ売り場で見た事が有りません(笑)。
この日ばかりは、横浜ファン広島ファン関係無く、
皆石井琢朗の最後の勇姿を見守るためだけに集まった同士
友人達と合流した俺は中華街で昼食を済ませてから入場。
この日は色々セレモニー等が有るため、既にスタメンが発表されていた。
スコアボードを見て、思わず息を飲んだ。
広島東洋カープのオーダー。
『1番ショート石井琢朗』
伝説の1日が幕を開けた。
琢朗の引退セレモニーは、試合開始前に行われた。
バックスクリーンに映し出される、数々の偉業。スーパープレー。
その一つ一つに、超満員の大観衆から惜しみ無い拍手が贈られる。
中でも、98年の日本シリーズ第1戦西武の西口から決めた、
伝説のセーフティーバント。
そして、2006年に達成した、勝利投手経験の有る元投手としても、ドラフト外で球界に入った選手としても史上二人目となる、
2000本安打達成。
この2つのシーンの時の拍手は半端なかった…☆
このVTRを見てるだけでも、どれぐらい偉大な選手かという事が判る。
決して身体も大きな方ではなく、ドラフトでもどこからも声が掛からなかった、そんな選手。
投手として入団したにも関わらず、自ら志願して野手…しかも一番守るのが難しいショートに転向した異端児。
それでも、誰よりも努力し、誰よりも野球を愛する事によって、幾多の困難を打破し、名選手と呼ばれるまでになった石井琢朗。
本当に、俺達ベイスターズFanの誇りだよ…と、VTRを見ながら思っていました
そんな中、映像は終わり、花束贈呈が有り、
球場全体を震わすかのような拍手と、お馴染みの応援歌の大合唱の中、セレモニーは終了しました。
さあ、でもこれで終わりじゃない。
いよいよ、石井琢朗現役最後の試合が始まる☆
『ラストゲーム…最後の君の勇姿編(仮)』に続く…のか!?(^_^;)
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