岩手県一戸町の秘湯　宮田温泉保養所

この温泉を知ったのは今から３０年以上前のこと。
家族で一戸町の西部にある山間部を通過した際、ホテル天閣という
温泉施設があり、こんな山間部にホテルとは珍しいと家族で入浴。
決して目や顔をこのお湯で洗わないで下さいという表記があり
入浴したものの家族全員が湯あたりするはめになった。
それから３０年、ホテルは残念ながら閉鎖になってしまった。



その施設の隣には宮田温泉の保養所があり今も営業を続けている。
ひさしぶりの再訪、こうして温泉施設があることはありがたく思える。
建物の外には、この宮田温泉の言い伝えが書かれている。
ストレスの多い現代社会に生きる私たちにとって、温泉の存在は
いかに多くのピンチやストレスから解放されたことか。
施設に入った瞬間、受付の女性が親切に迎えてくれ、
入浴料のレシート２０枚集めると１回無料で入れるのです。



施設の中にも宮田温泉の言い伝えが描かれており、
読んでゆくと民話のふるさとに引きまれてゆくようなα波を感じる。
温泉の説明がマジックで書かれているのも、この施設にはぴったり。
平均年齢は７０代くらいのお客様の社交場のようだ。



男女とも内湯が一つ。幅４メートル、奥行き２・５メートルの湯船。
お湯は薄く緑がかっており、やや濁りのあるお湯。
そしてマンボカラーともゆうべき緑と赤のストライプの仕切りが
すごいインパクトを与えてくれた。
お湯はやわらかさの中にもとろみがあり、やさしく体を包み込んでくれる。


この時のお湯は４０度位でややぬるめでしたが、常連さんが
お湯を全開にして、湯温を上げてくれました。
「ちょっと、ぬるかったでしょ。」と、湯船全体を暖めてくれました。
岩手県北部の人たちの優しさに触れた宮田温泉の入浴でした。

宮田温泉　源泉名　宮田温泉１号線
源泉温度　３７度　湧出量　毎分７リットル
泉質　　ナトリウム−炭酸水素塩・塩化物泉　低張性中性温泉
ｐｈ７・２　成分総計　４３５５ｍｇ/１ｋｇ
効能　切り傷、火傷、慢性皮膚病、慢性婦人病
　　　　他伝説ではリウマチ、水虫に効くと言われています。
加温あり、循環ろ過装置使用、塩素系薬剤使用

住所　岩手県二戸郡一戸町月舘字宮田５−７
電話　０１９５−３３−１９５５
交通　一戸ICから１０キロ　車で２０分
料金　４００円　１０時から２１時まで　１１月は２０時まで
毎週月曜日はお休みです