日々のあれこれ　ハンガリーの現実

昨日以前の語学友人の弟のガールフレンドのエヴィに会って色々話したんだけど、

いままで見ないフリをしていたハンガリーの現実を知ってしまいました。

私が「ハンガリーの銀行は口座を持ってるだけでバカ高い手数料を取られるみたいだけど、実際いくらくらい取られるものなの?」って聞いたら、

その人は英語があまり得意でなかったので、勘違いをしたらしく、自分のお給料を教えてくれました。

そんなプライベートな事を聞くつもりじゃなかったので、「違うよ、払う方だよ」って言ったら、今度は自分が払ってるローンの金額まで教えてくれようとしたので、慌てて止めました。

まだ二回しか会ってない良く知らない人に、自分の財政状態を話してしまうなんて、警戒心が無さ過ぎです。でも、なんて良い人なんだろう！と、感動してしまいました。

皆はその人の事を知らないから、書いちゃうと、

その人の月給は日本円にすると46,000円くらいで、ハンガリーの平均より少し良いくらいです。
以前うちの彼が面接に行った所の初任給は100,000フォリントで、日本円にしたら35,000円くらいです。

彼の親友の英語教師の月収もそれくらいでした。

でも、月々の水道代は最近でこそ節約して4,000Ft台になりましたが、使い放題使ってた時は13,000Ftくらいだったし、ガス代は8,000Ft、電気代はうちは電子レンジも冷蔵庫も何も無かったので、4ヶ月に一辺の支払いで確か700円くらいだったけど、普通の家にはもっと電化製品もあるだろうし、単純に計算しても

かなりな負担になるはずです。

毎日の買い物も、売ってる物はフォリントをそのまま日本円にしたのと同じくらいか高いくらいなのに(最近卵が値上がりして440Ftになってました)収入は日本の半分か三分の一くらいで

消費税は無いし医療費はタダだけど、薬代の請求書には27％の税金が加算されてたみたいで、

だから医者に掛かってもどうせ薬が買えないから病院も空いてたのかもしれません。

やっぱり政府は邪悪なようでした。

昨日は刑務所から出て来たっていう人も見ました。上半身裸でニッカポッカみたいなのを履いていて、すごく汚れてました。やはり彼の言う事(ハンガリーは泥棒ばかり)も一部本当だったようです。

他にもいろいろ話を聞いたら、20年くらい前までは社会主義だったから、皆が平均してて幸せだったけど、最近は職場で競争を要求されるので、昔のようには幸せじゃないって言ってました。

それでもまだ社会主義だったときの名残があるので、ひとつのお店で売ってない物はそこの店員さんが他のお店を紹介してくれるなどの文化はまだ残ってるし、年配の人はすごく良い人達ばかりで、

エヴィも私の為に色々助けてくれて、すごく良い人だったけど、

やっぱり若い世代は変わって来てるとの事でした。

私も肌で感じてたけど、お隣の老夫婦はすごく良い人だけど、やっぱり若い娘さんは他人の為に色々するのはめんどくさいって感じてるのもありありと判りました。

私も日本の過渡期を生きてきたので、どちらの気持ちも理解できるから、どちらが良いとか悪いとかは言いたく無いけど、

やはり、お隣の老夫婦のように疑心暗鬼にならず毎日笑って暮らせる方が幸せなんじゃないかなって感じます。

私がお隣の老夫婦やエヴィのようにできるかって言ったら多分すぐにはできないと思うけど、

やっぱり文化って大事なんだなって感じました。

文化も集合意識でできてるから、皆が同じように考えれば自然と影響されて、そうなって行くんですよね。

いまの若い世代はどこの国もアメリカの影響で変わって来てるけど、その元になるアメリカの人達が幸せなわけでは無いのだから、見習う事は無いのになって思うけど、どこの国もメディアが洗脳してるんでしょうね。

日本も縄文時代あたりは皆が仲良く助け合って暮してて、争いも無い良い時代だったって気がするけど、

皆が自分の頭で考えて自分で自分の人生どうなりたいのか選ぶ責任を持てば、少しずつでも集合意識が良い方向に向かうと思うんだけどな。

幸せはお金だけじゃ買えないけど、実際食べて行くのにまだお金は必要だし、お金が無いと心も荒んじゃうみたいなので、一度原点に還って社会を見直す必要がありますね。

お金は便利に使う為の物で、支配されるための物じゃないって事を。

私は今まで"金は天下のまわりもの"って考えてて、実際必要な時にはちゃんと廻って来てたし、日本円と比較したら物価の安い国に住めて助かってるけど、

そうじゃないカルマを持った人達はいまだ苦しんでるので、

ここらで一気に良くなるように願望実現能力を使いたいと思いました。